感染拡大のはしか…
ゴールデンウィークで感染拡大が懸念されている はしか。2018年3月23日、沖縄県で台湾からの旅行客が麻疹と診断されたことを皮切りに、愛知や神奈川、東京にも飛び火し、4都県で患者数が100人を超えています。
はしかは、はしかのウイルスによって引き起こされる感染症ですが、このはしかのウイルスが、非常に感染力が強いんです。せきやくしゃみによる飛沫感染だけでなく、空中を漂うウイルスを吸うだけで感染します。そんな『はしか』。大人になってから感染すると、かなり厄介ってご存知でしたか?大人になって感染した方の実録漫画が恐怖過ぎて話題になっています….
.
。
18歳ではしかに感染…
18歳のころはしかにかかった話をかきました。
GWご注意下さい…#はしか #麻疹 pic.twitter.com/BTeCWkB9bI— 墨田しろ@すみ~だ (@sumidashi6) April 30, 2018
「墨田しろ@黒ザップ(@sumidashi6)」さんが、Twitterに投稿した漫画が話題になっています。18歳の頃、コンビニでアルバイトをしていた彼女。コンビニに現れたのは…。
全身に発疹が出ている子供!墨田しろ@黒ザップさん自身は、アトピーを持ちのようで『この発疹はアトピーではないよなぁ..』と思ったようです。
その後、体調を崩してしまう墨田しろ@黒ザップさん。最初は風邪と思い休むんでいましたが、一向に回復しませんでした。それどころか熱はなんと40度まで上がったのです!墨田しろ@黒ザップさんは救急車で運ばれましたが、医者は原因をすぐには特定できませんでした。
その後、墨田しろ@黒ザップさんの身体に少し出ていた発疹を見つけ検査をし、『はしか』だったことが判明したようです。その頃には、肺炎と脱水を併発しかけていて「本当に死ぬ寸前」だったようです…。
墨田しろ@黒ザップさんは即入院することに!激痛で何も飲めず食べれず…意識が飛ぶ程だったようです。怖すぎ…!吐き気が収まらず、全身が発疹のせいで痛痒いなんて…地獄絵そのものですよね。
はしかの感染力はウイルスの中で最も強く、インフルエンザウイルスの10倍と言われます。教室や体育館などの閉鎖空間で発症者がいると、免疫を持たない人は、直接くしゃみを浴びなくても、90%以上の確率で発症すると考えられています。墨田しろ@黒ザップさんは、コンビニに来たあの子供からうつってしまったんですね。
どうすれば予防できるのか?
ウイルスというと、マスク、手洗い、うがい、と思いがちですが、はしかはダメです。インフルエンザの10倍の感染力とも言われますし、はしかのウイルスはとても小さく、マスクでの予防は困難なのが現実です。
結局、唯一の予防方法は、ワクチン接種です。ただ、現在では、日本では、定期接種としてMRワクチン=はしかと風しんの混合ワクチンを2回接種する制度になっています。1回目は生後1歳から2歳の間です。基本的には1歳になってすぐと考えてください。ただ、1回の接種では、免疫ができない人、免疫が続かないケースが5%程度あります。そこで2回目として、小学校就学前の1年間に接種することになっています。
なぜ感染が広がったの!?
問題は、こうしたワクチンを2回接種する仕組みは、日本では2006年からなんです。日本では1978年から定期接種が始まりましたが、当初は1回の接種でした。ただ、1回では、完全ではないことが、その後わかり、2006年から予防接種の回数を2回とすることになりました。この時に、「今まで1回しか接種してない人は、もう1回接種しましょう」として、1回世代の高校生などにもさかのぼって、もう1回ワクチンを受けるようにしました。
ただ、このやり方に問題がありました。2回接種を目指し、1回しかワクチンを接種していない人に接種を呼びかけましたが、その対象が、1990年4月2日以後に生まれた人に限られていたんです。つまり、1990年4月1日より前に生まれた人は取り残されてしまったんです。今回の沖縄の流行でも患者の多くが20代~40代、つまり、この2回接種の対象から漏れた1990年以前の世代が感染した、というわけです。
大人になってから『はしか』にかかった人達..
今回、墨田しろ@黒ザップさんの漫画を見た方々の中でも、大人になって『はしか』にかかった方が多くいたようです。
・同じく40℃超えの体内に発疹があり24時間点滴、常に胃液を戻してしまい私は10日間の入院と前後2週間で8キロ痩せてました
・集中治療室で一週間の意識不明の重態
・高校の同級生がはしかにかかり….亡くなりました
・後遺症で左耳難聴です