ホルマリン漬けの胎児
日本政府の機関紙であり、独立行政法人国立印刷局が発行している「官報」にて、衝撃的な事実が発表されました。
2018年2月1日に発行された「官報」(号外第22号)によると、鹿児島県にある旧烏丸産婦人科にて瓶に入れられてホルマリン漬けにされた胎児15人が発見されたといいます。
2017年11月14日に発見され、15人の胎児は住所、名前など身元が不明で、推定妊娠週数は16~23週の胎児だと発表されています。
また死亡時期についても不明です。
身元不明のため、火葬され市営墓地に埋葬されているといいます。
旧烏丸産婦人科
2017年11月14日13時ごろ、市の関係者が確認のため内部に入ったところ、事件が発覚しました。
現在、この産婦人科は営業していません。
建物の外見もかなり古く、また性別も判別できていないことから、かなり昔のものだった可能性が高いのではないという見方が多いです。
中絶胎児
厚生労働省では、12週以上の火葬・埋葬することが義務付けられています。
12週以下の胎児の場合、医療用具などと同じ「感染性廃棄物」として、焼却処分されます。
しかし、平成16年7月、12週以上の胎児を死産と申告せず、中絶胎児を一般廃棄物として処理していた事件が発覚しています。
忠実に守られていないというのが現状のようです。
実習用に中絶胎児保管
2010年にも似たような出来事がありました。
神奈川歯科大学の教授だった元理事長らが、死亡した胎児約1700体を集めたまま長年、放置していたというのです。
主に1960~70年代に病院から引き取った中絶胎児で、妊娠7カ月程度までの胎児がホルマリンの混合液に漬けられ保管されていたといいます。
元理事長は「大学の指示で、学生の解剖実習用として集めた」とし、「開学当初は成人の遺体が少なく、胎児でもいいということで集めた。大学から収集費が出ていて、母親から解剖承諾書も取った」と説明していました。
胎児標本、初めてではない?
こんな事件もありました。
ハンセン病国立療養所では、ハンセン病患者が妊娠した場合、堕胎を強要していました。
母親らは胎児が火葬などで埋葬されると思っていたのですが、実際にはホルマリン漬けで標本として保管されていたのです。
ハンセン病患者が妊娠した胎児が、標本としてホルマリン漬けで114体も保管されていることが発覚し、母親らが胎児を自分たちで供養したいと訴え、厚生労働省に対して要望書と1万6000筆以上の署名用紙を提出しました。
2006年当時の記事によると、ハンセン病患者の中絶は、3千件以上だったといわれています。厚生労働省が設けた第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」は05年1月、計114体の胎児・新生児標本が保管されていると報告しました。
そして半数の胎児には母親の記録などが一切残っていませんでした。
厚労省は05年11月、各療養所に対し、05年度内に丁重に焼却、埋葬、供養および慰霊を行うなどの案を通知しました。
しかし、全国ハンセン病療養所入所者協議会と協議し、年度内の期限を撤回しています。
各療養所と自治会を中心に、遺族捜しと胎児の存否の告知が進められたとのことです。
まとめ
12週以下の胎児に関する問題はまだまだ多く残っています。
自治体ごとに徹底した管理が行われておらず、ひどい処理が行われている場合もあるのです。
また12週以上の場合は、死産として取り扱わなければなりません。
しかし、先述の事件のように、正しく埋葬されなかったリ、標本として残されたりしています。
12週以下の胎児や中絶した胎児は人間ではないのでしょうか?
日本はもっと真剣に中絶胎児に関する問題に向き合っていかなくてはいけないのかもしれません。