日本を代表する女性誌のひとつであるananは、モスクワ動物園のパンダの名前という説やアルファベットの最初と最後の文字を並べたという説があります。どちらも本当で、編集部で考えていた名前と公募に高校生が応募してきた名前が一致知多というのが真相です。ananにはパンダのイラストが描かれています。創刊は1970年で、ファッションやメイク、恋愛にダイエットから映画、音楽、占いなど女性が欲しい情報を特集という形で発表し続けています。
写真：mantan-web.jp
創刊当時、ファッション雑誌といえば、洋服の作り方や型紙を掲載するのが主流だったのに対し、ananは、最新のモード服のコーディネートを提案する雑誌として登場しました。現在の雑誌のスタイルはananが作り上げたといっても過言ではなく、スタイリストという職業を作ったのもananと言われています。
写真：barks.jp
洋服の作り方ではなく、コーディネートを提案するというコンセプトは、現在では、ファッションだけではなく、ライフスタイルや日常生活をコーディネートすることを提案するという現在のスタイルにも幅を広げて、受け継がれており、女性に人気がある大きな理由になっています。
写真：amazon.com
ファッション誌として登場し、女性の生き方にまで影響を与えたananは、ファッション雑誌から、ライフスタイル雑誌として進化を続けています。ananの中で組まれる特集は、テレビや雑誌、インターネットなどのメディアでも取り上げられるほど注目されており、大きな反響を呼ぶこともあります。
写真：amazon.com
表紙には、ジャニーズや女優、モデルなど旬の芸能人を採用することが多いのですが、無名の芸能人を採用することもあり、話題を集めています。芸能人の知名度やイメージにも大きな影響を与え、どの特集にどの芸能人が出て、表紙は誰だったかということが話題になるほど、ananは、今もなお社会現象を巻き起こすパワーのある雑誌として君臨しています。
写真：magazineworld.jp
性に関する知識を取り上げることも多く、他の雑誌とは一線を画した内容で話題になります。正しい知識で、人生をハッピーにするための性の特集は、ナチュラルで、美しいと評判がよく、女性の人格を守り、主張することにつながっていると高く評価している人もいるほどです。ほかの雑誌とは違う視点と内容が、ananのブランド価値を向上させることにつながり、女性はもちろん、男性からの支持も集める人気の雑誌として長い間売れ続けている理由ということができます。point 286 | 1