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顔面移植、自殺志願者に与えられた「2度目のチャンス」


アメリカのある女性が18歳の頃に銃での自殺を試み、顔が変形してしまい、2017年5月に顔面移植を受けたそうです。

31時間の大手術の果てに顔を取り戻した女性


写真: 1boon.daum.net

世界で顔面移植を受けた人は、わずか約40名に過ぎないようです。その中でも初めて手術に成功したのは、2010年のスペインの医者が執刀したものです。しかしこの手術は実験段階であり、アメリカでは保険適用外です。しかしこの女性は、ある再生医学研究所にて資金の支援を受けた関係で手術を受けることができたのです。

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写真: 1boon.daum.net

彼女は自殺を試みる前の時期を覚えていないそうです。家族によれば、彼女は10代の頃に人間関係に悩み、心身ともに極限状態だったようです。彼女が自殺を試みた際、鼻、額、あごの骨を含んだ、顔のほとんどが損傷。脳と目も深く傷ついてしまったそうです。

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手術の順序は?


写真: 1boon.daum.net

彼女は移植の前に、損傷したあごを再生させるため、太ももの肉を利用し、22回もの手術を繰り返したそうです。そしていよいよ、顔面移植の対象者として認められた2017年5月、顔面移植が実行されました。当初は顔の一部のみ移植する予定でしたが、顔全体のバランスを作るため、顔全体を移植することになったそうです。顔面移植以降、追加で3度の手術を受け、見た目と機能を向上させるには、さらに追加で手術する可能性もありました。point 279 | 1

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2度目のチャンス


写真: www.chaco-web.com

彼女は大学に入学し、カウンセラーとしての夢を抱き始めます。10代のみんなに自殺と人生の価値について話をしてあげたいそうです。その理由は「今まで多くの人に助けられたため、今度は私が多くの人を助ける番です」とのこと。彼女は今回の手術の過程を通じ「2度目のチャンス」を得ました。これからは彼女が平凡に、幸せに暮らせることを誰もが祈っています。

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