元エグザイルのshunこと清木場俊介さん。2001年にエグザイルのボーカルとしてデビューしましたが、2006年3月末脱退しました。
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在籍中はシングル・アルバム問わず多くの楽曲の作詞を手掛けていました。しかし、スタイリッシュかつ踊れるR&Bよりもロックを歌いたかったという思いを抑えきれずその音楽性の違いによってエグザイルを去りました。清木場さん本人は唄い屋になりたかったこと、グループ活動が窮屈だったことを脱退理由として公表しています。
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脱退する前の2004年にソロ活動を開始し、いつか・・・でデビューしました。エグザイルのバラード曲とは打って変わったロック調は唄い屋清木場俊介として、そしてエグザイルshunとのオンとオフを使い分けをしながら活動をしていました。脱退して唄い屋となった清木場さん。本人は自分は歌手ではなく唄い屋だからとのコメントを残しています。
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しかし、atushiさんなどのエグザイルの初期メンバーとはカラオケやご飯に行くほどの仲良し。パフォーマーのhiroさんの引退にライブでエグザイルの曲の羽1/2を歌って感謝を届けるなど仲間想いの面をのぞかせていました。atushiさんは清木場さんのことを相方と呼んで今もなお固い絆で結ばれている2人とエグザイルメンバー。そんな清木場さんがエグザイルshunとして活動していたことから生まれたのが軌跡という曲です。
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音楽学校で音楽を学びレッスンを受けてきたatushiさんとは対照的に清木場さんはストリートという厳しい環境で歌い続け、独学で歌を身につけたボーカルといえます。それゆえに想いを伝えることに重きを置きすぎてしまい歌っている途中に泣いてしまうこともありました。彼の楽曲はソロ、唄い屋となってから今日までロック系や応援歌、人生教訓をテーマとした作詞が多くなっています。そこにはフォークの持つメッセージ性とロックの持つ力強さが混ざり合い、ジャンルにとらわれないという強い個性が感じられます。それは全体に一貫される清木場さんの歌に対する真摯な向き合い方、そして一寸のブレも見せることのない素直さと繊細な感覚がその根拠にありました。
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誰がどう思っても、笑われたとしても自分は自分の歌いたい歌を歌う。そう気丈にふるまう彼の姿は紛れもない唄い屋そのものを映し出しています。生き様を伝える。流行りのものでなくとも、歌の中に秘められているメッセージが自分の生き方と一緒になっているかどうか、それを表現することで新たな歴史を生み出す。自身の気持ちを偽ることなく新しい道を選んだ清木場さん。そこには彼のめざす唄い屋としての生き様がまさに体現されています。