今まで5年間、一日も欠かさずに昔のデート写真を病気のおばあちゃんに示すおじいちゃん。
2018年10月16日(現地時間)、中国メディアのsinaは、神経変性疾患であるパーキンソン病末期患者のおばあちゃんのファン・シュウゼン(Pan Xiuzhen)の話を伝えました。
中国黒龍江省のある老人ホームで4年以上生活しているおばあちゃん。しかし、体を動かすことができません。
それは、パーキンソン病末期患者で脳の神経細胞がほとんど損傷したり、消滅したためです。
老人ホームの関係者はおばあちゃんを「植物人間」状態だと表現しています。
しかし、このおばあちゃんに会いに、毎朝訪れるゲストがいます。まさにおばあちゃんの夫であるジュンショウ(Junsheng)です。
おじいちゃんは老人ホームへ来るたびに、貴重な宝物が保存されている携帯電話を持ってきます。
50年前におばあちゃんと初めて恋に落ちた瞬間から今までのすべての思い出が保存されている携帯電話の中の写真は、おじいちゃんが最も大切にしている資産です。
「ねえ、この時は覚えている?」
返事をしないおばあちゃんに向かって、毎日のように昔のラブストーリーを話してくれるおじいちゃん。彼は、自分が持っている記憶を話すだけで幸せだそうです。
1966年に工場で働いて出会った二人は、恋に落ちてすぐに婚約をしました。
幸せで生きてきたおばあちゃんとおじいちゃんは、「年を取ったら、渡り鳥のようにあちこちに旅行しよう」という約束をしました。
たとえ約束を守れなくても、おじいちゃんは病室に横たわっているおばあちゃんの額を撫でながら、「最善を尽くして守ってあげる」と、いつも彼女のそばに自分がいることを保証しているのです。
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