2月29日にパリ在住のフリーアナウンサーの中村江里子さん(50)がブログを更新。パリではファッションウィーク(通称パリコレ)の真っ最中で、ショーは中止にならず、開催されており、世界中から多くの人が集まっていることをつづっています。またフランスでの新型コロナウイルス対策についても明かしています。
中村さんは「今は、得体のしれないコロナウィルスというものに、世界が振り回されパニックになっていて…感染され重症となっている方々を救っていただきたいですし、とにかく感染を食い止めるために意識をもって生活をしなければと強く思っています」とつづっています。
中村さんといえば2000年9月にフランスの思想家で文芸批評家であったロラン・バルトの縁戚で実業家のシャルル・エドゥアール・バルト氏と結婚。1男2女の子供をもうけています。
現在はパリに在住。結婚当時、夫のシャルル氏はジャン・ルイ・シェレルなどのブランドを所有するファミリー企業のゼネラルマネージャーを務めていましたが、現在はブランド事業を売却して投資会社をファミリーで経営するほか、フランスで化粧品ブランドも経営しているようです。
そんな中村さんは今回のブログ内でフランスの学校の感染拡大防止についても言及しています。「学校では指定の国々からの帰国者は2週間の自宅待機をするように言われていますが、その指示を無視している人がいたりして、恐怖を感じます」とも明かしています。
中村さんの夫の両親は南フランスに住んでいるため「イタリアに近いこともあり、みんな買い出しをしてあまり外出をしないようにしているそうです」とし、両親は高齢であるため、夫は毎日電話をして様子を聞いているようです。
最後にはブログで「一日も早く収束しますように」と願いをつづっています。
2月24日のブログにも新型コロナウイルスの感染拡大による“アジア人差別”の現状についてつづっていた中村さん。
フランス人の友人がタイ旅行の経由地でシンガポールを訪れた際、同行していた妹家族が中国人とすれ違う度に叫んで逃げたというエピソードについて明かしていました。
さすがに友人は妹さんをたしなめたそうで、その話を聞いた中村さんも「確かに気持ちはわかるけれども……そこまで怖いと思うのなら、せっかくの旅行だけれども行かないという選択もできたはず。ましてや目的地はアジアなのだから。警戒をすること、自衛をすることは必要だけれども、過剰な反応に傷つく人もいるのだから……」と、思わず苦言を呈したようです。
実際、“アジア人”に対する差別が報道され、ただでさえ正しい情報が何なのかわからず、より恐怖心が増している現状…。
感染者が今もなお増加していくなか、早く有効な治療法が見つかって重症化した人たちが一日でも早く回復に向かってほしいものです…。