1月31日に初公判を迎えた沢尻エリカ被告は、被告人質問や最終陳述で後悔の念と女優業引退を述べました。圧倒的な演技力で多くの人を魅了したエリカ様がこのまま引退してしまうというのは、にわかには信じられませんが、どうやら思いは捨てきれないようで──。
「女優復帰については考えていません……」
1月31日に行われた初公判で、弁護士から今後について聞かれた沢尻エリカ被告(33)は背筋を伸ばして明言しました。
そんな沢尻エリカ被告と業務提携しているエイベックスは、彼女との契約を解除していません。
「沢尻さんはエイベックスの幹部に“信頼していただいたのに本当に申し訳ない……”と涙ながらに謝罪したそうです。事務所側も“後悔は本物だと思ったので、支援を続けてきた。今後、被告が安定した社会生活を送れるよう支援していきたい”とコメントしています。」と、先ほどのスポーツ紙記者は証言します。
沢尻エリカ被告は6歳で芸能界デビューしました。’05年に『1リットルの涙』(フジテレビ系)でドラマ初主演しました。その後も順調にキャリアを積んでいきましたが’07年の主演映画『クローズド・ノート』の“別に…”発言で大バッシングを受けます。
「そのころから“お騒がせ女優”というイメージがありましたが、’12年の主演映画『ヘルタースケルター』で再ブレイクを果たします。もともと演技力は高く評価されていましたが、今回の事件でNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を放映直前に降板することに。CMも打ち切りになり、違約金は10億円と言われています。」と、映画ライターは語ります。
違法薬物の使用は犯罪であり、許されない行為です。ただ、沢尻エリカ被告の幼少期を知る人の中には同情する声もあるようです。
「このあたりでは、エリカちゃんが麻薬にハマったのは“リラさん”のせいだと、みんな言っていますよ。あんな育て方をされたら、彼女が自暴自棄になるのはしょうがないって。」と、沢尻エリカ被告の地元住民は証言します。
沢尻エリカ被告の母親であるリラさんは、アルジェリア系のフランス人だそうです。資産家だった澤尻義勝さんと結婚しました。澤尻義勝さんは16頭もの競走馬を所有する馬主だったそうで彼女が幼少期の頃には
かなり家庭は裕福だったと言われています。しかし、2男1女をもうけるも事業に失敗した義勝さんは失踪してしまいます。
「リラさんは酔うと誰にでもケンカを売って近所から嫌われていましたね。エリカちゃんはそれでもママが大好きで、夜のお店から帰ってこないリラさんを探して、“ママは? ママは?”って歩き回っていました。寂しかったんだろうね。」と、リラさんが通っていたスナックの常連客は証言します。
そのころ彼女が中3の時、義勝さんは失踪から帰宅して戻ってきますが、義勝さんはがんで死去。さらに沢尻エリカ被告の兄がバイク事故で亡くなるなど不幸が重なり、リラさんの酒量はさらに増えていったといいます。
「エリカちゃんが芸能界で稼いだお金でリラさんは地中海料理店を開いたんだけど、そこでも酔っ払ってケンカしてました。エリカちゃんはよくカウンターで酒を作ってくれましたね。」と、別の常連客も語っていました。
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、沢尻エリカ被告の今後についてこう語ります。
「沢尻さんが降板した『麒麟がくる』の代役は川口春奈さん。彼女が演じている織田信長の正妻“帰蝶”はもちろん素晴らしいのですが、沢尻さんだったらどんな“帰蝶”を演じたんだろうと惜しむ声があるのも事実です。彼女には女優として“華”があり、制作側に“絶対起用したい!”と思わせる魅力があるんです。尊大だと思われていますが、実際に会ってみると、その可愛らしさに魅了されてしまうんですね。」
熱望される沢尻エリカ被告ですが、前科があればスポンサーが関わるコンテンツでの起用は難しいようです。
「多くの方を裏切り、傷つけました。その代償はあまりに大きく、復帰を語る資格はないと思っています。」
法廷では神妙な表情でこう語った沢尻エリカ被告ですが、これまでも傷つくたびに立ち上がってきました。再び“エリカ様がくる”日は訪れるのでしょうか──。