脳腫瘍のため、先月18日から都内の病院に入院している落語家の三遊亭円楽が11日、東京・国立演芸場の「8月中席」でおよそ1か月ぶりに高座復帰したそうです。
また、円楽は病状については、2センチほどの腫瘍があり、病院で放射線治療などを受けたと説明しました。
円楽は7月中旬、突然の体調不良を訴え、入院しながら治療を行ってきました。
そして同月19日、所属事務所が脳腫瘍で3週間療養すると公表していました。
8月中席は、昨年7月に亡くなった桂歌丸(享年81)が長年トリを務めてきた舞台のため、歌丸から引き継ぐ形でトリを務めるとあって、復帰に意欲を見せていました。
体調が万全でない中、トリを務めた円楽。
会場の満員のお客さんからは、
「待ってました!」
「たっぷり!」の声がかかる中、高座にあがった円楽は、
「大変なご心配をおかけしました。たっぷりと言われましたが、病み上がりですので無理をさせないでください」と話しました。
続けて、「ここはウチの師匠が引退を表明した場所。歌丸師匠の最後の高座もここですが、私は付き合いません。戻ってきました」と会場を笑わせ、
円楽はこの日、高座で約40分間、歌丸師匠が36年務めた「8月中席」の昼の部で人情噺の『浜野矩随』を熱演し、自虐ネタで会場を沸かせました。
終演後、取材に応じ、落語を口演している時などに体調や感覚の異変を覚えたため検査を受けたところ、腫瘍が見つかり入院治療となったと説明。
取材では、「今日は病院から一時外出で来られたんですか?退院のご予定とかありますか?」という質問に、
「まだ14日まではちょっと(病院に)居てくれっていうから」と答えるとともに、
「(歌丸師匠の)あとを引き受けてやってますから 安心して成仏してくださいと 一周忌も過ぎてね まだ呼ぶなよって (病気を)知らせてくれたんならいいけど 呼ぼうとしたんだったらただじゃおかねぇぞと」と笑顔で、歌丸師匠の後を継ぐことに意欲をみせていました。
関係者によりますと、円楽は放射線治療を行い腫瘍も小さくなったといいます。
この日は病院から“一時外出”という形で復帰を果たし、公演は20日まで、同所で行われるとのことです。
ネット上では以下のようなコメントが寄せられています。
「まだまだ違う世界に行くのは早い。安定感のある笑点見せてください」
「円楽さんがいないとやはり笑点はもりあがりません!!ご無理なさらずに、頑張ってください。」
「手術できないしづらいような場所にあるんですかね。放射線治療の効果ってどれぐらい持続するんでしょうかね。長く小さくなったままでいてくれるといいのですが。」