28日の朝、川崎市・登戸で発生した通学途中の小学生ら18人が、刺身包丁を持った男に突然襲われた通り魔殺傷事件。この事件で小学6年の女児1名と30代男性が死亡しました。この痛ましい事件を受けて、ユーチューブやツイキャスで「しんやっちょ」「金バエ」というあだ名で活動している2人が動画を公開し、炎上状態となっています。
当時、現場ではバス停周辺に大きな血だまりができていて、16隊もの救急隊が次々と出動し、あたりは騒然となっていました。捜査関係者によると男は、所持品などから川崎市麻生区に住む岩崎隆一(51)とみられ、包丁をあわせて4本持っていたとみられています。さらに男は犯行に及んだ後、自分で首を切り自殺したため、行き場のない怒りに憤りを感じている被害者家族のことを考えると胸が締め付けられます。
しかし、事件同日に「しんやっちょ」のユーチューブチャンネルに投稿された「川崎で小学生や大人が刺された襲撃事件 確保の男は刺した包丁で自害」という動画。この動画の内容が「あまりにも不謹慎だ」とコメント欄に避難が殺到しました。
動画内で、しんやっちょと金バエは事件の概要について説明しつつ、金バエは「(犯人は)子どもを襲ってる時点で強くない。本来ならね、幸せそうなカップルを殺すと思うの」と犯人を分析したコメントをしています。これを受けてしんやっちょは「あはは。大人のね、20代、30代では負けるかも知れんから。老害か子どもしか狙ってない」と事件を茶化すかのように笑いながら返します。
その後、2人は事件現場の登戸に移動し、現場から動画を生配信します。生配信について視聴者から「炎上しそう」と指摘されますが、「でもね、俺ら以外にも野次馬がめちゃくちゃいるから」「言うても、マスコミだからって被害者にとっては関係ないからね。フリージャーナリストかメディアかの違いだから。怒られる筋合いはないからね。一緒だよ。俺たちは生放送で配信する」と強気なコメント。
終始、配信中は笑いながら現場についてコメントしたり、偶然通りかかった子どもに「ここで何あったか知ってる? 怖かった?」などと軽々しくインタビューするなどしていました。
#拡散希望 #川崎市 #川崎市登戸 #通り魔事件 #岩崎隆一#金バエ #RT
現場で早くも出ました。。。
悲惨な事件をYouTubeにアップしています。
この顔を拡散してください。とても悲しいです。
この人の名前わかる方いればお願いします。
最悪なひとだ、、、 pic.twitter.com/oruEGhYPYqADVERTISEMENT — たくTaku (@jl8rkw_) May 28, 2019
この動画はあっという間に拡散され、ネットからは「配信だからやって良いこと悪いことある」「なにがジャーナリスト?単に自分の動画の再生数伸ばしたいだけでしょ」「あの現場で笑いながら撮影するとかありえない。野次馬は本当にやめてほしい」という声が殺到しました。さらに、ユーチューブにアップされている動画には低評価が多く付けられ、「被害者の立場に立って考えろ」「事故現場の周辺の人たちまで巻き込むな」「再生回数を伸ばそうとするバカが絶えない」などと動画のコメント欄は炎上状態となっています。
また、しんやっちょのツイッターのサブアカウントには、金バエが”しんやっちょの心臓付近に刃物を突き刺しているポーズ”を取っている写真もアップされていることから、「やっていいことと悪いことの違いが分からないの?」「不謹慎すぎる…」という指摘が相次いでいます。
避難が殺到した状況に反省したのか2人はその後、ツイッターで動画について「いつもの配信の癖でニヤニヤ笑いながら話してしまったこと後悔」「笑いを入れる必要なかったよね 亡くなられた方がいたり被害者がいる案件は慎重に取り扱わないと不謹慎になる…ごめんなさい」と謝罪しました。しかし、あまりにも軽率な行動にいまだ批判の声が止むことはありません。