合成麻薬「MDMA」を所持した麻薬取締法違反容疑で逮捕された沢尻エリカさん。高らかにそれを宣言したのは、警視庁組織犯罪対策5課(組対5課)で、ライバルである通称「マトリ」こと厚労省地方厚生局麻薬取締部は地団駄を踏んでいるかと思いや…。
「沢尻容疑者の尿鑑定の結果は『シロ』。所持量も少なく、26日に交際相手のデザイナー・横川直樹容疑者を同法違反で挙げましたが、彼が沢尻容疑者をかばえば、公判維持が難しくなり起訴猶予ということも考えられます。」と、社会部記者は語ります。
仮に不起訴ということなれば、組対5課は赤っ恥です。「功を焦った」と後ろ指を差されることは確実です。そんな組対5課をあざ笑うかのように、薬物捜査のスペシャリストであるマトリは虎視眈々と“超大物”にターゲットを切り替えています。
「沢尻容疑者のような人が逮捕されると、よく『次はあの芸能人が危ない』という報道が相次ぎますが、しょせん芸能人ですからね。知名度はありますが、衝撃度で言えば 『まぁ、芸能界は特殊な世界だから…』で片付いてしまいます。つまり、本気で狙うなら芸能人ではない。」と、社会部記者は言います。
現在、マトリが関心を示しているのは2人の超大物経済人だそうです。「どちらも東証一部上場企業に関連した人物。X氏はここ数年、様々な分野に進出して話題になりました。もともと勉強ばかりしてきたエリートではなく、どちらかと言えば、不良の出。その下地があるのものだから、10年以上も前から夜の六本木・西麻布界隈では良からぬ話をよく聞きましたね。クスリに関するウワサも絶えません。」と、舞台裏を知る関係者は語ります。
X氏の薬物疑惑は一部マスコミの間でも知られた話といいます。もう1人のY氏はこれまで一切名前が出たこともない人物だそうです。
「Y氏は国民の生活に密着した企業の重役で、年間売上高は『億』ではなく『兆』。国内外に2万店以上の店舗を持ちます。Yに薬物常習疑惑が浮上したのは、今年の夏ごろ。モノは覚醒剤。使用頻度などはわかりませんが、目は飛んでるし、顔も痩せてきているし、典型的なシャブ中の症状が現れてきています。」と、別の関係者は明かします。
「沢尻どころの騒ぎじゃなくなるよ。」と、薬物事案に詳しい人物が断言します。一説には半グレ集団にネタを掴まれ、脅されているという話もあります。どちらにせよ、万が一、逮捕ということになれば、株価は大暴落しかねません。日本経済は大混乱に陥ることは間違いありません。
著名人が違法薬物に絡んで逮捕されるケースは後を絶ちません。今年に入り、俳優や元アイドル、ミュージシャンらが相次いで逮捕されました。4~5月には経済産業省と文部科学省のキャリア官僚が覚せい剤所持などで逮捕されました。11月6日に逮捕されたハーフパイプの元五輪代表、国母和宏容疑者は、米国から営利目的で大麻を密輸した疑いが持たれています。芸能人だけが捜査対象ではないのです…。