そもそも、水耕栽培とは?
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水耕栽培とは、土を使わずに無機物の培地で栽培する方法です。土の栄養低下や病原菌などの心配もなく、虫もつきにくいので室内でも楽しめます。土を使わないため、土づくりの手間がなくなり連作障害などの心配もない、ということで生産農家の葉物野菜の栽培にも採用されています。また成長も早く収穫も効率的に行えるのもメリットです。主に室内で育てられるので、そこまで手間もかかりません。もしベランダなどで行う場合は、洗濯ネットなどを利用してビニールハウスのように育てるやり方もあります。
自分で作れる水耕栽培
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水耕栽培で特に重要なのが根の部分です。根の半分程度は、酸素を取り込むために空気にも触れさせましょう。根がすべて水没しないよう、水面を少し下げて栽培します。しっかり理解してから始めましょう。まずは用意するものですが、根が水に沈んでしまわないように工夫できるものなら、専用容器をわざわざ買わなくてもOK◎使い終わったペットボトルなどを利用している人も多いです。種から蒔く場合は水切りかごやスポンジを使う人が多いですね。
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水耕栽培はわざわざ高い苗を買わずに種から蒔くのが一般的。スポンジが扱いやすく発芽しやすいのでおススメです。スポンジを薄い厚みの正方形に切り、十字に切り込みを入れたものに水を含ませ培地にします。発芽するまでは肥料ナシの水だけで大丈夫です。スポンジにまいた種でもこんなに大きく育ってくれます!
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種は特に水耕栽培用などはなく、普通にホームセンターや生花店などで売られているものでOKです。初心者なら生命力の強いハーブもおススメ。育てやすく、ちょっとしたお料理に使えるので盛り付けも楽しくなります。
液肥(液体肥料)の選びかた
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成長に合わせて肥料を使い分ける人もいますが、初心者の場合は収穫まで同じ肥料で育てられるものが簡単です。おススメは「ハイポニカ液体肥料」。栄養バランスがよく水耕栽培肥料の代名詞だとも言えます。植物が育つには窒素やカリウム・リンなどをはじめ色々な栄養が必要になります。土にはカルシウムやマグネシウム、硫黄や鉄などの中量要素・微量要素と呼ばれる栄養素が含まれていますが、水にはそれらの栄養がほとんど含まれていないため、すべての栄養を肥料で補う必要があるんですね。そのため水耕栽培専用の液体肥料が必須となるんです。
自分流の「マイ栽培スタイル」を!
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お茶パックは軽いので、程よい安定感があるパーライトを培地に使うのがおすすめ。スペースが小さいので収穫が早いスプラウトものが向いています。
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こちらはスターバックスの容器に。蓋を逆さにして、ストローの穴に根っこを通すと固定できます。
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こちらは大きいペットボトルでたっぷり栽培。こんなにたくさん育ちます。
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100円均一のシンクのゴミキャッチャー浅型タイプを使って育てたブロッコリーのスプラウト。 こちらを水を入れたお皿にすぽっとセットします。
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こちらは、ガラスのコップに液肥をいれ、エアポンプから空気を送っています。倒れないように針金で植物を支えてプラ板の蓋をかぶせて。光源にLEDランプも使用しているそう。
100均の水耕栽培キットを利用しても◎
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初心者には自作水耕栽培は大変な場合もあるようです。育てる過程を楽しむよりとにかく家で野菜を作れればいいという人には栽培キットもおススメ。アプリと連動していて、快適な環境で育てられるものもあるようです。管理もラクで清潔感もあり、インテリアとしても楽しめるのがいいですね!
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栽培に向いているものはバジルやミントなどのハーブ類は生命力が強く、自作の水耕栽培容器や培地でも問題なく育つので初心者に最適です。また、パセリは長く収穫でき用途も多いので水耕栽培におススメのハーブです。スーパーで売られているものより柔らかくて美味しく育てられるのも嬉しいですね!
まとめ
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おうちで採れた野菜って格別美味しいですよね。料理を囲んで「水耕栽培談義」に家族の会話も弾みそうです。気軽なかんたん栽培から、本格的な野菜工場レベルまで、自分に合ったスタイルで季節の野菜を楽しみましょう。