ドバイのアイコンと言えば、世界一ノッポの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」や、世界唯一の7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」など色々思い浮かびますが、中でも常夏のドバイを象徴する建造物と言えばやはりパーム アイランドではないでしょうか?
ヤシの木の形をした人工島は、誰でも一度は目にしたことがあるはず。
ベッカムやビルゲイツなど、世界のセレブがこぞって別荘を買い求めるパーム アイランドは、ラグジュアリーなドバイの中でも、極めつけに豪華な場所と言えます。
パーム アイランドはアラビア湾に浮かんだ蜃気楼?
写真:フォートラベル
アラビア湾に接して広がる砂漠の街ドバイ。
そのアラビア湾の沖に人工的に作られた島々があります。大小の人口島が集まって海の上に描き出すのは、優雅に葉を広げるヤシの木の姿。
写真:エキサイト
これだけ大規模な人工島群を、完全に観光目的、リゾート目的で作ってしまったということが、まずはスゴイ。
そして驚くなかれ、実は、このヤシの木の形をした人工島群は一つではありません。
「ドバイの人工島で~ヤシの木の形をしてて~」と聞くと、「ああ、パーム・ジュメイラでしょ?」と言いたくなりますが、
写真:ポジタリアン イエロー
パーム・ジュメイラは、実はパーム アイランドの一部にすぎません。
実はパーム アイランドは、パーム・ジュメイラ
写真:プランニングツアー
パーム・ジェベル・アリ
写真:ibtimes.co.uk
ディラ・アイランド
写真:Construction Week Online
の3区域に分かれており、この3区域の総称がパーム アイランドなのです。
3区域はすべてヤシの木(パームツリー)をモチーフにデザインされています。
写真:ウィキペディア
これは、全敷地内にプライベートビーチを確保するため。南国の高級別荘地には、やはりプライベートビーチは必須なのですね。
埋め立てて造られた人工島とはいえ、そのスケールは巨大。
3区域の中で最初に造られたパーム・ジュメイラは、ドバイの海岸線を520キロも伸ばした、と言われています。
5キロメートル四方に延びる敷地は、サッカー場で計算すると800面以上取れる計算になります。
世界最大の人口島群であり、
写真:ナショナルジオグラフィック
「宇宙から見える唯一の人工島」と呼ばれているのも納得の大きさなのです。
パーム・ジュメイラは最初に造られたパーム アイランド
写真:ヤスコヴィッチのぽれぽれ…
パーム アイランドの3区域、パーム・ジュメイラ、パーム・ジェベル・アリ、ディラ・アイランドのうち、ほぼ完成しているのは最初に造られたパーム・ジュメイラで、残りの二つは現在建設中。特にディラ・アイランドは、当初パーム・ジュメイラの8倍の規模で計画されましたが、さすがに計画が壮大過ぎたのか、残念ながら縮小されることが決まりました。
今のところパームアイランドの雰囲気を楽しむならパーム・ジュメイラが最適でしょう。
パーム・ジュメイラが位置するのは、ドバイで最も賑やかなマリーナ地区。
高級リゾート地として設計開発された島内には、別荘やホテル、大型商業施設などが建ち並び、いつでも人で溢れています。
写真:Yahoo!ブログ
写真:Veltra
「ヤシの木の形」と言いますが、各パーム アイランドの正確な造りは「ヤシの木の周りを、円形の細長い島が取り囲む」というもの。
ヤシの木の幹に当たる部分には、マンションが林立しています。
写真:旅工房
一方、海に広がる葉っぱ部分は一戸建てエリア。こちらはプライベートな別荘地として管理されており、アラブ風の豪邸が建ち並んでいるのですが、残念ながら一般人の立ち入りは禁止されています。ラグジュアリーなセレブライフをのぞき見したい気はしますが、まあ、セキュリティを考えれば仕方ないでしょう。
写真:写真でイスラーム
しかし、葉っぱの外縁をグルリと囲む「フォンド」と呼ばれる円形部分には、旅行客も出入り自由となっています。
なぜなら、ここにはアトランティス・ザ・パームをはじめとする大型のリゾートホテルが密集しているため。
写真:veltra
旅行で訪れたなら、ぜひモノレールで空中からアクセスしてみてください。
写真:WORLD ODYSSEY
竜宮城気分が味わえますよ。
まとめ
写真:ホットホリデー
海上の楽園、月から見える唯一の人工島、世界のセレブレティが競って別荘を買い求める島、パーム アイランド。
人工的な島とはいえ、計算され尽くした美は見る者を惹きつけてやみません。島自体が魅力を持ち続けているからこそ、セレブから長い支持を得ているのでしょう。
日本では味わえない絢爛豪華な世界に触れる、それがパーム アイランドならではの楽しみ方です。
一泊270万超のアトランティス・ザ・パームのポセイドンスイートには泊まれなくても、意外にお手頃価格なランチやアフタヌーンティーも楽しめます。それぞれ合った楽しみをパーム アイランドで見つけてみては?