高校生の南くんと身長が15cmになってしまった恋人のちよみとの奇妙な同棲生活を描いた内田春菊の漫画「南くんの恋人」。今までに4回もドラマ化されています。
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第1作:石田ひかりさん
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1990年に作られた第1作でヒロインのちよみを演じたのは石田ひかりさん。実姉が女優の石田ゆり子さんで美人姉妹であることは有名です。15歳でアイドル歌手としてデビューした彼女、アイドル時代は「花のあすか組!」(1988年)などに出演しましたがまだ人気を決定づける作品はありませんでした。「南くんの恋人」ではヒロインのちよみを好演。コミカルな作品の中でしっかりとした女優の演技を見せています。その後、「悪女」(1992年)でドラマ初主演、NHK連続テレビ小説「ひらり」(1992-1993年)でお茶の間のヒロインになったことを思えば、このちよみ役が彼女をステップアップさせたと言っても良いかも知れません。
第2作高橋由美子さん
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1994年に作られた第2作でちよみを演じたのは高橋由美子さん。”最後の正統派アイドル”とも言われる彼女が演じる小さなヒロインは、既にアイドル歌手として絶大な人気を得ていたこともあってファンをはじめ多くの視聴者を惹きつけることに。その人気の高さは、一度はちよみが天に召されるという結末を迎えた後、「ちよみがかわいそう」というたくさんの投書に応えてハッピーエンドとなる特別編が製作されたことからも窺えます。
第3作深田恭子さん
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2004年に作られた第3作では”深キョン”こと深田恭子さんがちよみを演じています。ドラマ「神様、もう少しだけ」(1998年)で既にシリアスな演技のできる女優として注目を浴びていた彼女がラブコメのヒロインを演じるということで話題になりました。彼女独特のふわふわとした柔らかい雰囲気そのままに、第3作の「南くんの恋人」はちよみが小さな姿であることが周囲の人たちに知られてしまった後も、南くんと二人で生きて行くというハッピーエンドの結末となりました。
第4作山本舞香さん
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2015年に作られた第4作でヒロインちよみを演じたのは山本舞香さん。第14代リハウスガールに選ばれた正統派美少女とも言える彼女。ファッション雑誌の専属モデルとしても活躍しています。ちよみ役を演じるにあたっては「身長が15cmになってしまった女の子」という非日常的な役柄について監督と相談しながら役作りをしていったんだとか。4度目のドラマ化ということで、その結末がどうなるのかが注目される中、小さなヒロインを熱演している彼女に注目です。
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実に4度もドラマ化された人気作「南くんの恋人」。それぞれの結末の違いと共に、ヒロインを演じている女優たちに注目して見るのも面白いかも知れません。