演出家で映画監督である「堤幸彦」さんの手がけるドラマや映画は独特の世界観があり、観ている人を画面の中に引き込んでしまうのではないかという魅力も持ち合わせています。小ネタをちりばめ視聴者を飽きさせないテクニックなど、日本のドラマ界を変えた男といっても過言ではありません。そんな堤幸彦さんの人気ドラマ作品の特徴を紹介しする前に堤幸彦監督の作風がどのようなものかを紹介します。
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手がける作品はどれも堤色が強い作品ばかりで、自然主義的なドラマ作りからは真っ向に反していて、アンリアルなものを露骨に配置し画面内だけで成立する独特の世界観を作り出すのが特徴的です。登場人物などの設定もかなりぶっ飛んでいて漫画的な設定や言動で、女優を萌えキャラにするのが非常に上手いと言われています。また、コメディ要素がふんだんに使用されていて、その要素があっても完全に振り切れず、悲劇的あるいはホラー的、オカルト的な要素が挿入されているのも特徴的です。point 297 | 1
「堤幸彦監督作品の人気まとめ」
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・金田一少年の事件簿シリーズ
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堤幸彦さんの手がけた人気ドラマシリーズで外せないのが「金田一少年の事件簿シリーズ」で、名探偵金田一一(きんだいちはじめ)が、幼馴染の七瀬美雪、警視庁の剣持警部と様々な難事件を解決していくストーリーとなっていて、金田一役にはKinKi Kidsの堂本剛さんが抜擢され話題になりました。決め台詞の「ジッちゃんの名にかけて」や「謎は全て解けた」などのフレーズが有名で一度は聞いたことあるはずです。「非日常的な空間がドキドキワクワクした」、「原作ファンでも納得」などの声も聞かれ、堤ワールド満載のシリーズです。point 250 | 1
・TRICKシリーズ
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仲間由紀恵さん、阿部寛さん、野際陽子さんなど大物芸能人が出演している「TRICKシリーズ」は、そのキャラの設定がとても独特で、見ていてとても面白くコメディ要素もあるため、ミステリードラマであることを忘れてしまうこともあります。そのように思わせるのも堤幸彦さんのテクニックなのです。
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作品の内容は、自称天才マジシャンである山田奈緒子と日本科学技術大学物理学教授の上田次郎のコンビが、超常現象や奇怪な事件に隠されたトリックを解決していくものです。「仲間由紀恵さんと阿部寛さんの掛け合いが面白かった」、何度見ても面白い。感動と笑いを兼ね備えるのは少ないと思う」などの意見もあり、この不思議な世界観が視聴者の心を鷲掴みしている作品です。
・SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜
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SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜は2010年10月8日から同年12月17日まで放送されたドラマで、戸田恵梨香さんや加瀬亮さんなどが出演しています。この作品にもやはりコメディ要素が含まれていて、真剣に見ている時に突如コメディ要素が入ってくるのでつい笑ってしまいます。
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捜査一課が手に負えない超能力などを使った特殊な事件を捜査するために警視庁公安部に設立した未詳事件特別対策室係、通称「未詳」に配属された天才であり、変人の当麻紗綾と、警視庁特殊部隊SIT出身で叩き上げの瀬文焚流の2人の捜査官が、常人にはない特殊な能力を持った犯人と対決していくドラマです。
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「泣けて笑えて考えさせられたて、どっぷりハマった」、「独特のキャラクターばかりが登場して愛着を感じた」などの意見もあり、堤幸彦さんらしい細部までにこだわった演出がたまらない作品になっています。
このように堤幸彦さんの作品は感動と笑いが同時に楽しめ、演出なども細部にまでこだわっているものになっているので、見ている人を飽きさせず虜にしていく作品だと言えます。