最近では「小学生がなりたい職業ランキング1位」となったことで話題を呼んでいるユーチューバー。YouTube以外にも、一攫千金を狙って視聴回数を稼ごうと、様々なアイデアを駆使してSNSで動画を配信する人が後を絶ちません。しかし、中には視聴者を喜ばせようと、あまりにも過激な行為や危険な行為を投稿し、物議を醸す内容となってしまうことも多いと言います。
タコの必死な抵抗に泣き叫ぶ女性
以前話題となっていたのは、中国江蘇省連雲港市に住む中国人ブロガーの女性。活タコの踊り食いを、中国版SNS『快手(Kuaishou)』に動画配信しようとしたところ、思いもよらない展開を迎えてしまいました。この女性もきっと面白い動画が撮れると思ったのでしょう…
もともと、”シーフード大好きブロガー”として、SNSに様々な海の生き物を食す姿の動画をシェアしてきた彼女ですが、今回の相手は想像以上に手強かったようです。
彼女はカメラの前にスタンバイし、タコの踊り食いを始めようとします。手で押さえながら食べようとしたものの、タコの吸盤が彼女の鼻や瞼に激しく吸い付いてしまいます。この衝撃的な状態で動画は始まったため、多くの視聴者がその映像に釘付けになったようです。
さらに、彼女はタコに上唇を吸い付かれてしまいますが、最初こそ「イテテテ、すごく吸い付かれちゃってるわ!」と、笑う余裕さえ見せながら吸盤を剥がそうと試みます。しかし、タコは力を緩めず、吸盤もなかなか剥がれません。
次第に状況の深刻さを理解したのか、カメラの前で叫び声をあげながら、必死に吸盤を剥がそうとしますが、彼女の目元や頬、鼻に、これでもかと吸い付くタコ。思わず、「彼女の頬がそのまま剥がれてしまうのでは!?」と思うほど激しく吸盤に引っ張られてしまっています。かなりの痛みを感じた彼女は、「剥がせないわ!痛い!!」と、泣きだしてしまいました。
その後、ようやく顔からタコを引き離すことに成功しますが、吸い付かれ続けたことで彼女の顔半分が赤くなり、目元がやや変形してしまうほどの悲劇となりました。
さらに、タコが自分から離れたことに安堵したのも束の間、彼女は「顔がこんなことになってしまった」と涙ながらに頬が流血していることを伝えています。
タコも人間と同じで痛みを感じる
これまでに、彼女は複数の動画を投稿していましたが、なかなか視聴回数が稼げなかったようです。しかし、この衝撃的な映像とともに動画は大ヒット。
実のところ、彼女は本当にタコの踊り食いをするつもりだったのか、それとも話題性を狙って、故意にこのハプニングを起こしたのかは不明です。ですが、皮肉にもこの動画は地元中国でたちまち拡散されることとなり、欧米のSNSやメディアでも伝えられ、一気に注目を浴びることとなりました。
タコは、獲物を捕らえたり、潜在的な攻撃から身を守ったりするために、その長く強い腕で敵の体に巻き付き、吸盤を敵の体に密着させる性質を持ちます。自然界ではその強力な吸盤を使い、自分よりも大きな敵にさえ反撃することから、とても危険な生き物のように思えますが、
今回のように”踊り食い”をされるタコは、果たして痛みを感じるのでしょうか?
カナダのアルバータ州レスブリッジ大学の心理学教授であり、足頭類専門家のジェニファー・マザー博士によると、
“タコは痛みを伴う困難なストレスの多い状況を予測し、またそれを記憶付けることができるのです。タコは私たち人間よりも遥かに分散された神経系を持ち、5分の3の神経が腕に集結されています。
タコは脊椎動物が感じるような痛みを感じることができますから、踊り食いなどで生きたまま腕をちぎり取られると、相当な痛みだと言えるでしょう。”ADVERTISEMENT
なんということでしょう。タコも食べられている時、痛みを感じるようです。そのため、「食われてなるものか」とタコは彼女に対して必死に命を懸けた抵抗をしたのかもしれません。
今回の動画を見たネットユーザーは、「タコの踊り食いをしようとして、逆にタコに食べられそうになっているなんて、自業自得よ」「目には目を…ってやつだね」や、「こうなるのわかってるでしょ」「タコの反撃だ」「くだらない」といった呆れた声が多く、同情する人は見られませんでした。
しかし、当の本人はというと、「次はきっと食べてみせるわ」と全く懲りてない様子。痛い思いをしたけれど、動画再生回数には満足したということなのでしょうか。みなさん、”タコの踊り食い”は危険な行為かつ、痛みを感じるタコのことを考えても絶対に真似するのだけはやめましょう。
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