昔と違いタバコが与える健康被害の事がクローズアップされて、吸っていない方でも副流煙による影響から公共の場では禁煙が進んでいますし、室内でタバコが吸える場所は年々減少しています。
写真: pinky-media.
jp
タバコは100害あって1利なしと昔から言われている様に、吸い続けている方が感じるメリットと言えば精神的な物ぐらいで健康に与える悪影響は科学的にも実証済みです。しかし多くの方は漠然と健康に悪いと思っているだけで、具体的な影響を把握している方は少ないのでおさらいしてみると、タバコが排出する有害物質は大きく分けてタールとニコチンとなります。
写真: www.
city. hakodate. hokkaido. jp
タールには発がん性物質が数百種類も含まれている事が分かっていますし、タバコを吸うとフィルターや歯が黄ばんでしまう原因がタールです。
他にも車のガラスや部屋のガラスにカーテンだけでなく壁も黄ばんでしまうのですが、粘着性のある物質なので吸う事により肺の中まで真っ黒になっていまします。
写真: my-best.com
最近ではタールの出ない電子タバコなども人気ですが、発がん性物質のあるタールが含まれていない分健康によさそうだと思いタバコから変更している方も多いです。ではニコチンが与える健康被害についておさらいしてみると、ニコチンには発がん性物質は含まれていません。
写真: xn--vapex6-2r4eld7g4646byfrg.
com
しかし健康に害がないと言う訳ではなく発がん性物質の代わりに神経に作用する毒が強いので、心拍数が異常に高くなったり血管収縮や動脈硬化の原因物質と研究でも明らかになっています。最も厄介なのは依存性が非常に高く麻薬とそれ程変わらない依存度を持っているとも言われているので、禁煙にチャレンジしても失敗すると言うのは意志の弱さではなく依存症と言う中毒症状です。
写真: ken-kou-land.
com
禁煙に挑戦しようと思っている方の中には、ニコチンやタールが少ない表記のタバコに変えている方もいらっしゃいます。しかし例えば8mgのタバコと1mgのタバコの違いはフィルター部分だけで、タバコの葉の中身は殆ど同じでフィルターに小さな穴を開けて吸う際に煙を逃がしているだけです。
1mgのタバコにするとニコチンやタールの量も減って健康被害が少ないと思われがちですが、ニコチンの強い依存性により無意識にフィルターの根元まで咥えて深く吸う方も多い為、実際に体内に入る量はあまり変わりません。
写真: xn--nckl9as4aa8bycvkf8hs964bsg8atl0cu2a9002bok2a.com
こう言った事から自分の意思だけで禁煙を成功させるのは至難な業で、最近では禁煙外来と言って医師の元で挑戦するのが最も効率的に成功させる手段となっています。