人間をラブドールのように見立てて撮影することで知られる「人間ラブドール製造所」(大阪府東大阪市)が、ラブドールの葬儀を営む「ドール葬儀社」を開業しています。
ラブドールは限りなく人間に近い造形で、ゴミとして処分するには抵抗があるオーナーは多いようです。ドール葬儀社は、ラブドールの供養・葬儀を行い、処理施設への搬送を行うものです。
代表の新レイヤさん自身が所有するラブドールに対して、十分なお別れができなかったそうです。そこで「お別れの時は人と同じようにお葬式をしてあげたい。ドールオーナーさんが安心してお別れを任せられる業者になろうと決意しました。」
ドール葬儀社のプランは3つ。
・「ドールのお葬式プラン」(5万円)は、1体だけでラブドールの供養と葬儀を行い、処理施設に搬送します。
・「ドールの合同葬プラン」(3万円)は、複数のラブドールで合同供養、葬儀を行い、処理施設に搬送します。
・「ドールのお葬式エンジェルプラン」(9万円)は、1体だけでラブドールの供養と葬儀を行った後、解体してから処理施設へ搬送します。他のプランと違うところは、ラブドールを機械で破砕されるのに抵抗があるオーナーのために、同社で解体するところです。
またすべてのプランに葬儀証明書と葬儀の様子の画像、もしくは動画がつきます。オプションで棺桶入棺した状態で、ラブドールの最後の写真を撮影する「最後のポートレート」や「命日・法事のご供養」もあるそうです。
供養、葬儀はニューハーフのセクシー女優で僧侶としても活動する、かとうれい(僧名・加藤禮詮)さんによって営まれます。「エンジェルプラン」で行われるドールの解体も、かとうれいさんが行います。
かとうれいさんは「ラブドールの解体の際に使用するのは、生駒山修験宗(衆)二十七代目管長猊下所蔵の延秀の片切刃短刀です。元来、人を斬るためのものではない片切刃の短刀は、奉納刀や宗教儀式などに用いられています。このためラブドールに対する配慮として採用いたしました。魂を抜いてある骸であっても、最後の最後まで真心と敬意を尽くしたいという、我々の思いの表れでもあります。」と説明します。
日本では昔から「人形には魂が宿る」と考えられ、処分するにあたって人形供養があります。ドール葬儀社の誕生は、民俗学に沿ったものかもしれません。
SNS上では、このようなコメントが上がっています。
・そっか!!ラブドールなら、コロナ感染の心配もしなくて良いから良いね!!!これから売れそう!!!(俺は買わないけど。。。)
・なんでも仕事になるんだね。
・最近のラブドール本当に精巧だしかわいいけど、なんたっていらなくなった時の処分、ゴミの出し方が難易度高すぎるよな。
ラブドールの葬儀とか普通の人からすればバカバカしいと思うかもしれないが、この界隈、愛情もってドールを扱っている人が多い・・・単にモノとして処分は出来ないという気持ち、わかります (。-`ω´-) うむ https://t.co/uujVsShn4R
ADVERTISEMENT — めなぞ~る♪ (@menazor) April 28, 2020