ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を3大会ぶりの優勝に導いた栗山英樹監督は、今大会で退任しました。3月21日のアメリカ代表との決勝戦後には、「今日で監督が終わるので、明日からは本当に全く何もない、肩書がない人になっちゃうので」と語ったのが多くのメディアを通して伝えられていました。
栗山監督は1984年にヤクルトスワローズに入団し、90年に現役を引退します。野球解説者やキャスターへと転身し、2012年に北海道日本ハムファイターズの監督に就任しました。
スポーツ紙デスクは「昔はモテ男で、解説者時代には現イチロー夫人で当時TBSアナだった福島弓子さんや、テニス選手の伊達公子さんとの熱愛が報じられました。しかしその後は浮いた話はなく、現在まで独身を貫いている。監督時代だけでも10億円以上は稼いでいると言われるだけに、群がる女性は多いと思うのですが」と結婚についての可能性にも触れました。
そんな栗山氏の今後の活動はどうなるのか。3月24日放送の「せやねん!」では、アスリートが所属するマネージメント会社の担当者が、「ひとしきりテレビ番組に出たあと、主な収入源は講演会になっていき、講演会はマイナー競技の銅メダリストでも食べていけると言われ、栗山監督は安泰です。企業からの需要もあって、今なら月20本、講演ギャラは1本100万円もあります」とWBC世界一監督の称号は、莫大な富を生むことを話していました。
栗山監督は、日本代表監督としてのプレッシャーについては「予選落ち(=1次ラウンド敗退)するわけにはいかないプレッシャーがあった。(大会前に対談したサッカー日本代表の)森保監督から『国歌を聞いたらスイッチが入る』と聞いていたが、『絶対勝たないといけない』と思い、雰囲気が全然違うと感じた」と説明しました。「人生、この先、あんな感じに追い込まれることはないんじゃないか」と振り返っています。
大谷の招集については、「日本のスポーツ界のために夢を持てるチームを作らないといけないのは大きな使命」と前置きしたうえで、「翔平は自分が野球界のために何をしないといけないか、理解していた。メジャーで活躍していて、しんどかったと思うが、使命感から突き動かされてやってくれた」と感謝しました。
大会期間中には、不振に陥った村上宗隆(ヤクルト)を4番から5番に下げる決断を迫られたが、難しい3月で、苦しんだところはすごくあったが、どう刺激を与えながらやったらいいか考えながら、試合をしていた」と振り返り、監督室で直接、話をしたほか、電話をかけたり、LINEでメッセージを送ったりしていたことも明かしました。大会終了後には、さらなる成長を期待して「宿題を持ったまま、終われよ」と伝えたといい、「あれだけの選手でも苦しむことがある。引退する時に『2023年の春先が僕を作ってくれた』と言ってくれると期待している」と話しました。
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