「かぐや姫の物語」は2013年公開されたアニメ映画で、スタジオジブリが製作しました。昔話の「竹取物語」をベースにしており、映画では原作にはないキャラクターも登場します。「かぐや姫の物語」のあらすじは、ある日竹を取って生活をしている翁と媼がいました。翁が仕事をするため山に行くと、光り輝くタケノコがあります。中には小さな姫がいて、子供のいない翁は天からの贈り物だと思い、姫を連れて帰りました。子育てをしたことがない媼でしたが、自分から母乳が出たので、翁と媼は大事に姫を育てることになります。
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姫は半年ぐらいで少女に成長し、近所に住む男の子の捨丸たちと自然の中で遊び、育つのでした。翁は仕事で山に行くと、光る竹から砂金や高価な衣装が見つかり、これは天が姫を立派に育てるように言っているのだと思って、都に家を建てから姫の教育を始めるのです。姫は女官からさまざまな作法を学び、次第に美しく成長していきます。
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成人の儀も終わり、美しく立派に育った姫は、5人の公達からプロポーズされるのです。5人の公達は姫の美しさを見たことのないような珍しい宝物に例えるのですが、姫は結婚の条件に無理難題を5人の公達に提案します。5人がそれぞれ例えたような見たこともない宝物を持ってきてほしいとお願いするのでした。姫が5人の公達をみごと手玉に取っているという噂が広まり、御門は興味を持ちます。
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しかし、姫は命に代えても出仕しないと言い張り、御門は屋敷に忍び込んで連れ去ろうと無理やりな計画を立てますが、姫は不思議な力によって姿を消したりして、御門から逃げるのでした。姫は御門との事件から自分の出生や月に帰ることを思い出します。月に帰りたいと思う姫を連れて、媼は姫が子供の頃にいた山里に連れていきます。
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姫は山で捨丸と再び出会い、幼心に抱いた恋心を思い起こします。捨丸となら幸せに暮らせていたのかもしれないと思うのですが間に合いませんでした。捨丸は姫を連れ逃げようとするのですが、不思議な力によって姫と捨丸は引き離されてしまいます。ついに運命の日、月から迎えがやってきて、姫は翁と媼に別れを告げるのでした。
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「かぐや姫の物語」はほとんど昔話と同じですが、オリジナルの登場人物が登場したり、水彩画風タッチの作品で、美しい仕上がりになっています。ラストシーンに流れるエンディング曲に涙した人は多いでしょう。見る者にいろいろなことを考えさせてくれる作品です。