女性は美容室、男性は理容室を利用するというのが一般的な認識になっていると思います。しかし、最近ではおしゃれな男性も増え、カラーやパーマをあてる男性が美容室を利用される場合も増えてきています。しかし、その反対に女性が理容室に通う姿は未だにあまり見ることが出来ません。実は、美容室と理容室では提供出来るサービス内容に違いがあるのです。
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美容室で勤務するためには美容師の国家資格を取得する必要があり、理容室で勤務するためには理容師の国家資格を取得する必要があります。取得する国家資格が異なってきますので、提供出来るサービス内容が変わってくるのも当然です。国家資格の難易度としても、理容師の方が難しいとされています。理容室で日々行われる顔そりはお客様の大切なお顔に刃をあてるとても慎重に行わなければならない技術です。
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一定の技術を習得していなければ国家資格が与えられません。しかし、カットのプロとして活躍をしたい方は、理容師ではなく、美容師を目指す方が多い傾向にあります。
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理容室は昔は床屋さんと呼ばれることが多かったものですが、男性が髭をきれいに整えてもらったり、カットをして貰うために通います。現在でも理容室の多くはパーマやカラーといった施術に対応していない場合が多い理由には、以前は法律で美容室と理容室の提供出来るサービス内容が明確に分けられており、理容室でパーマをあてたり、美容室で顔そりを行うことが違法とされた経緯があるためです。
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そのため、両者のサービス内容は現在でも明確に違いがあります。理容室では着付けを行うことが出来ませんが、顔そりをしたり、カットの技術に関してはとても高い技術を持った方が多く勤務しています。美容室は着付けを行ってくれることはもちろん、ファッションカットやカラー、おしゃれのためのパーマ技術の高い方が揃っています。ストレートパーマやニュアンスパーマなどは理容室で行うことが出来ないので、美容室で行うことになります。
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また、最近では美容室にネイルサロンが併設されている場合も多く、女性のお客さんが多い美容室では1箇所でおしゃれに関する全てのサービスが揃うように工夫されています。美容室でも顔そりが認められるようになりましたが、あくまでも女性がお化粧をするためにより綺麗に仕上げるために必要であることが条件になってきますので、美容室ではうぶ毛をカットする程度の顔そりに留めているお店が多いものです。