電車男とは2004年頃に一世を風靡したインターネット初のラブストーリーです。当時は相当世間を騒がせたんですが、なにせ10年以上も昔のことですから、すでに知らない人も、忘れちゃった人もいますよね。そこで電車男についておさらいしてみましょう。
■電車男とは?
著者:中野独人
発行元:新潮社
ジャンル:恋愛
電車男は元々インターネット掲示板「2ちゃんねる」の独身男性板にあるスレッドへ書き込まれた情報を基にした純愛ストーリーです。「2ちゃんねる」の書き込みからドラマや映画になった作品はいくつかありますが、その走りと言っていいでしょう。この頃はまだいまほど「2ちゃんねる」が一般に周知されていなかったので、電車男を気に「2ちゃんねる」へはまってしまったなんて人もいるようです。
■ストーリーはどんなものなの?
電車男は、独身男性版に2004年3月14日に何気なく書き込みされた投稿がはじまりです。そこで男性は電車で酔っ払いにからまれた女性を助けてあげたことを報告しました。
そこで話が終わらず、数日後に助けた女性からエルメスのティカップを贈られたことを報告します。
書き込みをした男性はバリバリのアキバ系オタクで、彼女いない歴=年齢の根っからのもてない男性です。
スレッドの閲覧者たちは盛り上がり、書き込みをした男性を「電車男」、助けた女性を「エルメス」として彼らを恋人同士にしようと動き始めます。
電車男はスレッド住人にアドバイスを求めながら、根っからのオタクを卒業し、自分を改革してエルメスと恋人になれるよう努力します。
紆余曲折はありましたが、2ヵ月後に電車男から告白し、エルメスがそれを受け入れ、スレッドは歓喜に包まれました。
■電車男は本当にあった話なの?
電車男はオタク青年とお嬢様のリアルな恋愛ストーリーとして人気を得て、ついには書籍、映画、ドラマなどにメディア化されます。
山田孝之が主演した映画では、観客動員数が200万人を突破し、最終的な興行収入は37億円とされています。
スレッド初の物語でここまで成功したのは電車男だけです。
そこで気になるのが、電車男は本当にあった話なのかということです。2ちゃんねるでは嘘の書き込みも多いですからね。
現在でも、電車男は本当にあった話なのか議論が分かれています。ですが、不自然な点が指摘されているため、自作自演ではないかという声が多いようです。
ただし、スレッドに書き込んだ本人はきちんと存在していて、新潮社の担当や、2ちゃんねる管理人のひろゆきも電車男に会っています。けれど、彼らの口からも、電車男のストーリが真実であるかどうかは語られていません。
■まとめ
電車男は2ちゃんねる初のラブストーリーです。当時はまだそれほどネットが普及していなかったので、目新しさもあり爆発的な人気となりました。
実際にあった話なのかは定かではありませんが、人々が夢中になるほど面白いことには変わりありません。
気になった方はぜひチェックしてみてください。