将棋の藤井聡太竜王=王位、叡王、王将、棋聖=に広瀬章人八段が挑んでいる第35期竜王戦七番勝負第5局は今月26日に、「宮地嶽神社」で前日から指し継がれ、133手で広瀬が勝利し、通算成績を2勝3敗としました。藤井は七番勝負のタイトル戦で初めて2敗目をし、史上最年少での竜王初防衛は持ち越しとなりました。
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恒例のようにお茶を一口、「負けました」の一言を発しました。藤井は「途中からカウンターを狙っていったのですが、そこでうまく受け止められて苦しくしてしまった一局だったと思います」と話し、終局後、わずかに首をかしげる様子を見せました。広瀬は「最後の最後まで際どいかと思っていた。まずは一局しのいだ形」と振り返っていました。point 214 | 1
藤井の3勝1敗で臨んだ第5局。先手の広瀬は敗れた第3局に続き、シリーズ2度目の相掛かりを選びました。40手目までは第3局と同じ形で進行し、「作戦だった」という局後の広瀬の言葉には、雪辱への強い思いが見えました。
初日は互角の形勢。2日目に入り、広瀬の攻めに最善手で答え続けた藤井に形勢が一時傾きましたが、広瀬は粘り強く耐えしのぎ、執念の逆転をし、第3局の雪辱も果たしました。
広瀬は「本局に勝って6局目が無事に行われることになり、責任は重大だなと感じている。スコアは2勝3敗で追い込まれていますが、本局のような熱戦で勝つことができれば」とコメントしました。
一方の藤井は、「1週間後、第6局はすぐにあるので気を取り直して、コンディションを整えて臨めればと思います」と気持ちを切り替えるように話していました。
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