新型コロナウイルスの感染の恐怖は、日本各地に閑古鳥を鳴かせているーー。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各地で中国からの観光客が激減しているが、
奈良公園でも通常の10分の1近くまで客足が減って、おかげでシカが狂暴化しているというのです。
果たしてどういうことなのでしょうか…。
春節のこの時期、例年ならば中国人観光客で混雑しているのですが、
今年は、新型コロナウイルスの影響を受けて世界各国で感染者が相次ぎ、
ついに中国政府は1月27日に、国外への団体旅行を禁止するなど、その影響を大きく受けたといいます。
奈良公園名物の「鹿せんべい」を売る女性店員は、
「普段なら、多くても1人に5~6頭ですが、今は15~20頭が集まっていきますね。お腹が空いているようで、がっつき具合がまったく違ってきました」と話しており、
鹿せんべいをくれる観光客が減ったことで、空腹になったシカが1人に群がり、飛びついたり、服を噛んだり、尻に頭突きをしたりするというのです。
さらには、普段は夕方4時くらいになるとシカはねぐらの戻るそうなのですが、
今は6時過ぎても近づいてきたり、周辺をうろうろしているといいます。
日に日にせんべいの売り上げもどんどん落ちて、団体旅行が禁止される前と比べて、半分以下になったという店員。
せんべいの売上だけでなく、鹿たちも飢えて狂暴化してしまったのです。
普段の奈良公園の鹿たちは人懐っこく “お辞儀” をするように、せんべいをねだる…。
しかし、そんな穏やかな鹿たちがお腹を空かして狂暴になっているとは衝撃的ですね。
とはいえ、新型コロナウイルスの感染は日本国内でもすでに3次感染の可能性が浮上。
国外からのウイルス封じ込めに、限界が見え始めています。
治療法がない現状では、感染者を早期に見つけられる検査体制を整えたうえで、感染者への対症療法を取るほかありませんね。
日本社会が隠していた亀裂が次々に露呈しているといえるのでしょうね…。