信号待ちや渋滞で、ふと隣のクルマのなかを見てみると女性ドライバーだったということは多々あると思います。そんな彼女たちには、うっかりやってしまいがちな運転中のNG行為があるようです。
●ルームミラーでメイク直し
運転中の女子がもっともやってしまいがちなNG行為は、ルームミラーやバニティミラーでのメイク直しです。渋滞中や信号待ちなどで、ふとミラーに映った自分の顔が気になって、メイク直しを始めてしまう。
しかし、渋滞や信号待ちで停車中だとしても、運転中によそ見をすることは大変危険です。道路交通法での取り締まりの対象となるのは、スマートフォンでの「通話」や「画像の注視」となっていますが、運転中のメイク直しも立派な「ながら運転」です。その行為が原因でクルマを安全に操作することができず、事故を起こせば安全運転義務違反に該当します。
違反点数2点と反則金9000円(普通車)が科せられ、重大な事故を引き起こした場合は刑事処分を受けることになります。
●ハイヒールで運転
クルマに乗る時も女性らしくいたいと思うのが女心です。そのため、ついついハイヒールでクルマの運転をしてしまうというという女子をたびたび見かけます。
しかし、道路交通法 第4章 第70条 安全運転の義務では、「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と定められています。
さらに、都道府県ごとに交通の細かいルールが定められており、たとえば東京都道路交通規則 第2章 第8条(2)では、「木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと」とされています。
明確にハイヒールの記載はありませんが、アクセルやブレーキ操作をする際に、フロアマットなどに引っかかる可能性が否めないハイヒールは避けた方がよいでしょう。
●クルマのダッシュボードにぬいぐるみを置く
クルマのなかは第2の自分の部屋。お気に入りのぬいぐるみをダッシュボードに飾り付け、自分好みにデコレーションしている女子を見かけることも多々あります。
しかし、道路交通法第55条2項では、「車両の運転者は、運転者の視野もしくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、または外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯もしくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、または積載をして車両を運転してはならない」とされています。
そのため、ダッシュボードにぬいぐるみを置くこと自体は違反ではないもの、問題となるのはその置く場所です。
運転席からの視界を遮る場所に置いてしまうと違反となるため、ダッシュボード上に置くとすれば助手席側となるのですが、助手席側のダッシュボードにはエアバックが搭載されているケースが多く、正常な展開の妨げになる可能性があります。
道路交通法の問題だけでなく、安全の観点からもダッシュボードにぬいぐるみは置かない方が良いといえます。
ネット上では、このようなコメントが上がっています。
・昔コナンでやっていた「厚底ブーツ履いたギャルが車運転中に子供を引いて死なせた。その復讐で父親がそのギャルを殺す」って回が印象的で男だけど未だに厚めの底の靴で車運転するのは怖くてできないです。
・ハイヒールでの運転は多い、それから日焼けを気にしてかサングラスと帽子で視野が狭くなってる人も多く周りが見えてない、車を動かすことに労力を割かないから注意が散漫になる、運転が簡単になったから車は簡単な物だと錯覚してる、もう少し車は凶器であると認識して心して運転して欲しい。
・ダッシュボードの上にぬいぐるみ乗せていたり、フロントガラスに吸盤付けたり、ルームミラーから吊るしたりしてブラブラさせている車って男女限らず総じて運転が下手なように思います。
車の中で化粧したり、カーナビ改造してテレビやDVD観ていたり、携帯いじったりヒールのある靴で運転していたり、みんな余裕あるなと思う。
女の子がキレイでいたいと思うのは、自然な心理だと思います。
しかし、それを意識するあまり、うっかり交通違反を起こしてしまっていることもあるのです。もちろん身だしなみは大切ですが、事故を起こしてしまう前に、運転中であることをしっかりと意識して行動することが大切です。