酒鬼薔薇聖斗は、以前大きな殺人事件を起こし、逮捕されました。
酒鬼薔薇聖斗とは?
連続殺人事件として連日マスコミをにぎわせ、挑発的な文言の文書を警察に送り付け挑発したこともあります。
数日後彼は逮捕されましたが、その後優秀な精神科医や特別に訓練されたケアスタッフにより、育てなおしをしてもらい、かなりの治療が施されたとされています。
そして、当時の情報ではかなり症状も改善し、良好な心理状態を保てるまでに回復したとされていました。
勿論、専門家の方の中には、彼の症状は脳の機能障害であり改善することはない、と説明する説もありますが、一概に一つの回答にたどり着くという事例ではないという説も多く、意見や論文等もかなり数多くの種類が発表されています。
そして、何よりも多かった説は彼が、反社会性パーソナリティーという人格の持ち主ということです。
もっとも多い意見ですが、反社会性パーソナリティーだからと言って必ずしも殺人をするということではありませんが、酒鬼薔薇聖斗の場合は特徴が強く出てしまったということになるかもしれません。
なお、反社会性パーソナリティーの持ち主でも社会で大きく活躍している人物も多くいます。
現在の酒鬼薔薇聖斗は?
そして、現在はというと、自分の行動の意味や経緯などを記した本を出版し、さらには自分のホームページも作成するという行動を起こしています。
以前からマスコミや周りをコントロールするような行動はありましたが、やはり現在も同じような行動をしているということになります。
本が出版された当時はかなりの賛否両論が繰り広げられ、かなりの話題になりました。
また、出版された本には自分の行動の説明などが淡々と記述されていたことや、反省の色を強く強調することがなかったため、多くの批判にさらされましたが、一部専門家によると、感情の抑圧された文体や、共感性のない主張は、幼少期の虐待による脳の機能障害によるものとする説も主張され、あくまでも機械的な表現しかできなかったと、いう主張も繰り広げられました。
また出版による印税が手に入るという事実も大きな反発を読んだ一因でもあります。
勿論、脳のキズが原因で人の心を読み解く力がなくなってしまったという理由で人を殺してしまってはいけませんが、世の中に複雑な問題提起をしたという面では、とてもインパクトの強い行動をした人物ということになります。
そして、現在でも心理的なケアや保護か受けられているのか、ということは定かではないとされていますが、家庭を持っているという情報もあります。
ホームページには、自分の体にサソリの写真を合成させたデザインを多用しており、ナメクジを主体とした作品を多く投稿しているようですが、人生の縮図を懸命に表現しようとしているという説もあり、ホームページも多くの意見が交わされるという事態に発展しました。
酒鬼薔薇聖斗の出版やホームページ
そして、出版に関してですが海外では犯罪による出版による印税は入らない、という法律が施行されていますが、日本ではまだ出版物などの印税にかかわる法律は施行されていません。
彼が起こした行動はとても極端な事例ですが、幼少期の体験が人のパーソナリティーに重大な影響を与え、その後の人生に大きく影響を与えるということを、再度確認させられる事例になった、ということは言うまでもありません。
起こってしまったことを嘆くよりも、家庭内で脳に傷がつくような環境を作らないように働きかける運動を加速させ、地域全体で支えあうといった活動等もこれからは考えていかなくてはならない世の中になったかもしれません。
現在では目立った活動はホームページと出版等のようですが、彼の活動をきっかけにして専門家の中には脳の機能障害等をしっかりと研究している人もさらに多くなってきているようです