新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客乗員について、
米政府が自国民をチャーター機で帰国させる方針を示しました。
米国内では感染拡大を防げなかった”日本政府への批判が強まっていた”ということです。
新型コロナウイルスの集団感染が起きている大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号。
同船は3日夜に横浜港に到着。
香港で下船した男性が感染していたことが分かり、乗客乗員約3700人を乗せたまま、横浜港に停泊。
その間に感染が200人以上に広がっている状況です。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によりますと、
同船には米国人やその家族が約380人が乗っていることがわかっており、
乗船する約380人の米国民と、その家族を避難させるために航空機2機を準備しており、
今月16日にも米国に到着すると伝えています。
また、米疾病対策センター(CDC)幹部の話として、
カリフォルニア州の空軍基地に着くとみられ、14日間の検疫措置が取られるといいます。
CDCのチームが訪日して乗客の健康状態を確認しており、
熱やせきなどの症状がある場合は、搭乗を認めないと公表しています。
現在、船室内からも出られない状況が続いており、
ツイッターやフェイスブックなどで窮状を訴えたり、情報発信や交流をはかったりする人もいるようです。
米メディアは情報不足で感染におびえる乗客の声を伝えるとともに、
「(日本政府の検疫は)感染をとどめるものではなく、船内で感染を広げているという証拠が山ほどある」
(ジョンズ・ホプキンス大公衆衛生大学院のトム・イングルスビー氏)
といった専門家の見方を紹介しており、批判の声も上がっていました。
また、議員からも米政府が自国民を救出に動くべきだとの声が上がっており、
政治専門サイト「ポリティコ」は14日、
「中国・武漢に次ぐ、世界で2番目に大きいコロナウイルスの集中場所だ」という議員の言葉を紹介しています。
予定された14日間の検疫期間が終わるまではあと数日…。
そのタイミングでの米政府のチャーター機派遣という決定は、「遅すぎた」と思いますが…。
これら一連の報道を受けて、ネット上ではこんな意見が寄せられています。
「当初、米国は、米国籍の乗客は引き取るって話でしたよね。
あと、このクルーズ船は米国の会社の所有なので、どちらかといえば、米国が主導で動くべきだったと思いますよ。」
「隔離を始めた2月5日以前の通常のビュッフェでの食事やパーティーなど無対策な感染拡大も日本政府の責任なのか?」
「言うのは簡単だよね。みんなが嫌がる役を無理矢理押しつけて、四苦八苦している様子を観察してデータ蓄積して、途中から「私の方が上手くできる」とヒーロー気取りで登場。美味しいとこだけもってくよね。でも、アメリカさんは多分自国での感染拡大に気づいたから、クルーズ船乗客の受け入れ決断したと少し思ってる。インフルエンザで重症化だと思ってたら、ニューコロナの合併だったという患者さん増えてるんじゃないかな」
などのコメントが寄せられていました。