正規雇用というシステムが崩れ、増え続けているフリーター。若いときは悩まなくて済むのですが、年齢を重ねた彼らがそのあとにどのような末路を辿るのかについて語っていきます。
物議をかもしたある漫画
高度経済成長の頃の日本には存在しなかったフリーターという働き方。スケジュールを自由に組めるというメリットは確かにあるものの、不安定であることは誰の目にも明らかです。最近ネット上である漫画のひとこまが「容赦のない現実を表現している!」と話題になっています。ある会社でアルバイトをしている青年が「正社員にしてください!」と上司に直訴します。すぐにその要望は断られ「人生プランも立てないで自由気ままに生きてきた君の自己責任」だと看破されるという内容。point 233 | 1
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会社に身を捧げている人は「社畜」などとときには揶揄されるものの、貯蓄はしやすいですし安定感は抜群です。周囲にフリーターしかいないような環境で生活していると、それが当たり前になってしまいます。実は社会的に見るとマイノリティーに分類されるような人の中にいると安心してしまうのです。
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この安心感が曲者。もし周りにバリバリと働くような労働意欲がほとばしる人々がいたら、いつまでもフリーターを続けていられないのではないでしょうか。夢を追いかけるためという理由がある人は覚悟してフリーターをしているはず。しかしそうではなく何となく働くのが嫌でゆるい生き方をしてきた人は、いつか厳しい現実に直面せざるをえません。
容赦のなさすぎる実話
いくつかフリーターの末路を実話形式で綴ったサイトがあります。そこに書かれているのは年齢を重ねてからのフリーターがいかに大変かという情報。一生、何の病気にも罹患せずに過ごせる人はほとんどいないでしょう。免疫力が低下してくる年代になると大病を患うこともあります。フリーターの中には国民健康保険に加入していない人も多数います。
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三割負担であれば何とか払える金額を十割負担の換算で払わなくてはいけないのです。手術をするとなると多額のお金が必要になります。そのときに貯蓄の少ないフリーターは、手術費を工面することが極めて難しいでしょう。実家に頼れる人はいいですが、すでに親が亡くなっている場合は全てを自分でまかなわなければいけません。最終的に働けなくなった人は、生活保護を受けながら暮らすという選択肢しか残されていないのが実情です。
女性のフリーターは?
性別が変わると生き方も当然変わります。総体的に言うと男性よりも女性の方がフリーターが多いと言われています。専業主婦がほとんど今の日本にはいなくなりましたが、それでも男性よりは女性の方が結婚して養ってもらえる可能性があります。しかしこれも年齢によって大きく異なるのが現実。四十路を越えたフリーターの女性と結婚したいと思う男性は皆無でしょう。
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若くて性格が素直な二十代の頃であれば、結婚を申し込まれることもあるでしょう。しかし年齢を重ねるごとに、様々なタイムリミットが迫ってきます。いつまでも安穏と暮らしていると、気がづけばおばさんになっていることもあるのです。年齢を見越した人生設計が必要となってくるのです。
まとめ
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フリーターの末路について説明してきました。読み進めるにつれて暗い気持ちに捉われてしまった人もいるでしょう。しかし人間「変わろうと思ったときこそが変われるとき」なのです。もし危機感を抱いているのなら、行動を起こして自分の人生を立て直しましょう。どんどん積極的に動くことできっと未来は変えられるはずです。