大阪府の吉村洋文知事が3日、自身のツイッターを更新。
吉村知事は、この日、裁判員裁判が下した一審の厳罰判決が上級審で軽減された事例について、
「あまりに国民感覚からかけ離れてる」と批判しました。
このツイートにはフォロワーからもたくさんの共感の声が上がっています。
大阪府の吉村知事のツイートは3日、
2012年に大阪・ミナミで2人が無差別に刺殺された事件を指し、
この無念な遺族の声を聴くとやるせない。裁判員裁判は国民感覚を取り入れるはずだったのに、あまりに国民感覚からかけ離れてる。それなら裁判員裁判をやめればいい。日本の刑事司法はもっと被害者の方を向くべきだ。特に何の落ち度もない被害者。犯罪者側の権利に偏り過ぎだ。 https://t.co/pd5G4UonN8
ADVERTISEMENT — 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) December 3, 2019
「この無念な遺族の声を聴くとやるせない。裁判員裁判は国民感覚を取り入れるはずだったのに、あまりに国民感覚からかけ離れてる。それなら裁判員裁判をやめればいい」と指摘。
続けて、「日本の刑事司法はもっと被害者の方を向くべきだ。特に何の落ち度もない被害者。犯罪者側の権利に偏り過ぎだ」と主張しました。
さらに、吉村知事は5日にも自身のツイッターを更新。
最高裁が死刑選択の判断基準として示した「永山基準」についても言及しており、
裁判員裁判を導入した以上、過去判例である「永山基準」を絶対視すべきじゃない。もしそうなら裁判員裁判を廃止すべきだ。裁判員裁判の意義を裁判所は尊重すべき。僕は、殺意を持って何の落ち度もない人を、一人殺せば、特段の情状酌量がない限り、死刑にすべきだと思う。 https://t.co/p0L4cq9Los
ADVERTISEMENT — 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) December 5, 2019
「裁判員裁判を導入した以上、過去判例である「永山基準」を絶対視すべきじゃない。」としたうえで、
「もしそうなら裁判員裁判を廃止すべきだ。裁判員裁判の意義を裁判所は尊重すべき。僕は、殺意を持って何の落ち度もない人を、一人殺せば、特段の情状酌量がない限り、死刑にすべきだと思う。」
と裁判員裁判の制度について批判しました。
去年5月、新潟市で小学2年の女の子を殺害した罪などに問われた男の裁判員裁判では、
新潟地裁は小林遼被告に無期懲役の判決を言い渡しました。
そのため、世間では「『永山基準』を見直すべきだ」という声も上がっていますが、
これら一連の報道を受け、ネット上からもこんな意見が寄せられています。
「確かに裁判員裁判を作った理由は何だ?と感じる判決ご多い気もする。結局は昔変わらないのであれば意味がない。厳罰に値する罪を犯したらその相応の罰を与えるべきだと思います。」
「極端な判決でないなら裁判員の判決を覆すべきじゃないんじゃないかな。
今のように明確な理由でもなく覆されるなら、自分が裁判員になったら、初めから最高刑にするね。後から覆すのだから真面目に考え向き合う必要ないわけだし。そういう感覚の裁判員が出てくるよきっと。」
「大阪府知事は慰安婦に関しては「?」な所も見られるけど、これには強く同意します。加害者よりも被害者やその遺族の方々の辛さや悲しみ等をまず配慮すべきです。」
などのコメントが寄せられていました