最近、世界中で新型コロナウイルスが社会問題になっています。
コロナウイルス感染への恐怖で、「ペットからコロナウイルスが伝染する」といったデマが広がり、自分のペットを捨てたりする人までいました。
国内でもコロナウイルスの感染を防ぐための様々な方法がネット上で話題になっています。
こんな中、封鎖された中国武漢から脱出する機会を捨て、武漢に残ろうとしたある大学生の話が衝撃的です。
話の主人公は中国・湖北省の武漢で留学をしていたあるオーストラリアの女子大生。
彼女は武漢にある华中科技大学で医学を勉強し、自分のペットと暮らしていました。
中国で暮らしている中突然新型コロナウイルスの問題が拡散され、彼女はオーストラリアに帰らないまま武漢に残されていました。
そんな彼女に武漢から脱出できる機会が来ました。
２月４日、オーストラリア政府が中国へチャーター機を送り、自国民を退避させようとしたこと。
オーストラリアのへチャーター機が武漢から出発する前、彼女は搭乗の連絡を受けました。
他の人々と一緒にオーストラリアに帰って、家族に会うことができる。
ですが、彼女はチャーター機に乗らないことに決定したのです。
その理由は、彼女と一緒に暮らしていたペット。(下の写真添付）
できるだけたくさんの人を脱出させるため、チャーター機にペットと同乗することはできなくなっていたのです。
自分のペットを残して一人で帰ることができなかった彼女は武漢に残ることにしました。
彼女はまだ新型コロナウイルスの症状がないので、むしろ武漢で自己隔離をした方がへチャーター機で大勢の人々と１０時間以上一緒にいて、その後１４日間隔離生活をすることより安全かもしれない、と言いました。
結局、脱出せず武漢に残った彼女は自分の医学知識を総動員してコロナウイルスの感染を防いでいる。
外部との接触を遮断し、食料品を買う時だけ外出。
外出の時は二つのマスクをつけ、服で頭と顔全体を隠し、手袋もはめているそうです。
家族はずっと彼女のことを心配してオーストラリアに帰ることを望んでいる。
彼女は自己隔離をしている人たちが自分のマンションの窓側で’武汉加油！（武漢頑張れ！）’を叫びながら激励していることを見たと言い、みんな激励し、力を合わせるとこのつらい時を乗り越えることができると信じている、と言いました。
コロナウイルスのせいで自分のペットを捨てたり殺したりする人も多い中、愛するペットのため脱出まで諦めた彼女の決断は尊敬すべきものだと思います。