3月12日、クラボウ(藤田晴哉取締役社長)は 「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査試薬キット」を発売すると発表しました。16日に衛生研究所、臨床検査会社などの研究・検査機関向けに販売を開始する予定だという。
感染の初期段階用「IgM」と、感染進行後用「IgG」の2種類を用意しました。併用するとさらに高精度の検査が可能。いずれも10検体分入りで、税抜価格はそれぞれ2万5000円。1日1000キットの販売を目指すといいます。
血液を1滴で、新型コロナウイルス感染の有無が15分判定⁉
イムノクロマト法と呼ばれる血中の抗体による判定法を採用。血液を1滴たらすだけで、新型コロナウイルス感染の有無が15分で分かります。正診率は 95%。3月4日に 中国での診療ガイドラインに採用されたもので、中国の提携先企業が開発しました。
感染初期の患者に対してウイルスの検出が難しいPCR法に比べ、感染時に体内で生成される特定の抗体を検出するため、感染初期の患者に対しても判定が可能。サンプル採取方法や 採取部位による偽陰性が出にくいということです。判定に血液を使うため、検体採取時に懸念される検査作業者への二次感染のリスクも軽減できます。point 203 | 1
朗報だが、感染者のガイドラインの整備が急務⁉
今回のこの報道にも多くのコメントが寄せられていますが…
《これは、かなりいいニュース。しかも95%の精度。そして装置を必要としないとか、必要な検体数だけ取り出して実施できるため無駄が無いなど利点が多い。マイナス面としては、目視による判定のため、個人による判定誤差が見られたり、測定時間を厳守しないと、陰性、陽性の判定が異なることがあることぐらいで、とにかく朗報です。需要に応えられるキャパも迅速に拡大して頂きたいです 》
《コロナの検査をしたい人々にとっては良い事なのですが、インフルエンザと違いコロナにはまだ薬がありません。陽性患者は隔離です。イタリアの医療崩壊などから、世界的に軽症者すべてに検査を行うのは有益ではないという方向になっています。 》
《 僅か15分で95%の割合で感染の有無が分かる検査キットの開発は素晴らしいです。この検査キットが配布される前に、陽性反応が出た感染者をどうするのかを考えたガイドラインの整備が急務です。年齢や持病の有無、生活環境などによって、自宅治療するのか入院なのかを判断できるようにしないと医療崩壊が発生する可能性があります》
等など、検査キットの開発に対しては朗報ととらえる声が多い一方で、もし陽性と判定された場合のガイドラインなどを整備しておかないと やはり医療崩壊が発生する可能性を心配する声も あげられているようでした。