連載開始から数十年の月日が経った今でも、一切の陰りなく多くのファンを魅了し続けている漫画「名探偵コナン」ですが、作者である青山先生はさまざまな伏線をちりばめていることでも知られています。未だに謎がまったく解明されないまま物語は進んでいますが、いずれコナンは必ず終了に向かっていきます。といっても、これは有限性を持つ作品である以上は仕方のないことですが、それまでにどのような形でコナンが完結することになるのかが見ものです。
写真:ghibli-tosidensetu.com
さて、実際の最終形およびそこまでのストーリー展開がどのようになっていくのかは分からないまでも、「予測」は非常に盛り上がっています。いわゆる「都市伝説」「ネタバレ」に相当する内容も多分に含まれていますが、ネット上ではさまざまな憶測、見解を見ることができます。
写真:anime-tosidensetu.com
たとえば、「黒の組織」の構成員にはすべてお酒の名前がついています。いわゆるコードネームのようなものでしょうが、「ジン」「ウォッカ」「シェリー」「ベルモット」「キャンティ」「コルン」「バーボン」「キール」「ライ」と呼ばれる構成員が登場しています。主に男性は蒸留酒、女性はワインやリキュールなどの名称が用いられています。
写真:matome.naver.jp
そして、彼らは「あの方」と呼んでいる人間の元で働いていることが見て取れます。「黒の組織は全員にお酒に関係する名前がついている」という状況から、ボスに同様の名称が設定されていることが予測できます。そして、その人物とされているのが、常に新一のことを近くで見守り、すべての事情を把握している「阿笠博士」です。
写真:festy.jp
なぜ「阿笠博士」が黒の組織のボスだといわれているのかというと、実は「アガサ」というカクテルが存在しているからです。すでに説明した通り、黒の組織の構成員は全員がお酒にまつわるコードネームが設定されています。そして、青山先生自らが発した「黒幕はすでに作中に登場している」という発言から導き出された推測として、「阿笠博士が黒幕の正体だ」という話が盛り上がっています。「男性には主に蒸留酒のコードネームが設定される」という特徴がある中で、一般的に甘いことが多いカクテルの名称がボスに設定されているというのは少々疑問を感じてしまいそうなところですが、この「アガサ」というカクテル、実は「ラム」「オレンジジュース」で作るために少々ビターな味わいになっています。また、「ラム」という存在は黒の組織のナンバー2として作中にも登場します。point 421 | 1
写真:konan_kuromaku
組織のナンバー2といわれている「ラム」と「オレンジジュース」のカクテル名が「アガサ」ということで、今後オレンジに関する人物が登場したときには、その人物が黒幕の正体である可能性も検討されています。これらはあくまでも推測に過ぎませんが、こういった話で盛り上がることができるという点も人気漫画の大きな特徴です。こういった議論は、主にインターネット上で行われています。携帯電話、スマートフォンやパソコンを持っている人ならば誰でも簡単に参加することができるので、興味がある場合には該当のインターネット掲示板やコミュニティなどに参加してみるのも良いでしょう。point 340 | 1
写真:jin115.com
あくまでも公開されている内容としてはこの程度の情報しかありませんし、何よりも公式発表の内容でもありませんが、「意外と真実味がある推測かもしれない」と思わせる要因も多々あります。作者の青山先生であれば、すでに物語が完結するまでのストーリーが頭の中に描かれている可能性が高いでしょうが、「ネットで盛り上がったストーリーが実際のストーリーとして採用される可能性」も否定できません。「すでに作中に登場している人物」というヒントから、ぜひとも黒幕の正体を暴きたいところです。point 295 | 1