神奈川県川崎市で自転車にひかれ当時77歳の女性が帰らぬ人となった事件がありました。
自転車を運転していたのは当時20歳の女子大生で、スマホを操作しながらの運転だったようです。
女子大生は電動自転車に乗っていて、遊歩道から車道へ出ようとしたといいます。
その時、77歳の女性が前を横切ろうとしたのですが、女子大生はこれに気づかず、自転車を発進させました。
自転車と衝突した77歳女性は転倒して頭蓋骨を骨折し、2日後に帰らぬ人となりました。
事故当時、自転車を運転していた女子大生は、左手にスマホ、ハンドルに添えた右手に飲料カップを持ち、左耳にイヤホンをしていました。
女子大生は「スマホをいじっていた」とし「ぶつかるまで気づかなかった」と話しているそうです。
さらに女子大生が乗っていたのは電動自転車で、初速が高く、発進直後であったものの、自転車に勢いがあったと思われます。
警察は前方不注意が原因とし、加害者の女子大生を書類送検する方針を固めました。
事故なのに書類送検
帰らぬ人となった事故にもかかわらず、警察は書類送検すると発表しました。
なぜなのでしょうか?
今回の事件では、女子大学生の非は明らかであり、証拠隠滅をしたり逃亡したりする可能性が低いことから、書類送検で済んだようです。
書類送検だからといって、刑が軽いわけではありません。
今回は人身事故ですので、それなりの罪に問われると思います。
加害者の女子大生
現在、書類送検の段階であるため、加害者の女子大生の情報は公開されていません。
当時大学2年生の20歳女性であること、川崎市麻生区に住んでいることだけが公表されています。
しかしネット上では、この女子大生の顔写真が流出しています。
被害者の女性は、川崎市に住む77歳の女性で、名前は米沢晶子さんです。
米沢さんの夫は取材に対し、「一瞬もスマホから手を離せない今の社会状況。“ながらスマホ”をやめさせるためにも、重い責任を科せられるのは、やむを得ないかと思う」と語りました。
ながらスマホ
車や自転車の運転中にスマホを操作すると、注意散漫になり周りの状況が確認できません。
逆に歩きスマホもあぶないです。
人にぶつかるだけでなく、信号を無視して車道に出てしまったり、車や自転車に気づかない可能性があります。
今回の女子大生は両手に物を持っており、さらにイヤホンまでしていました。
つまり安定した操作ができていなかった可能性があり、また周りの音が聞こえていなかったと思われます。
2011年から2016年にかけて交通事故は減少傾向になりました。
しかし、このうちのながらスマホによる事故の割合は、どんどん増加しています。
2011年にながらスマホによる事故が1,280件だったのに対し、2016年には1,999件に増加しています。
通話やメール、無料チャット、ゲームなど携帯電話を操作していたことによる事故は増え続けているのです。
携帯電話に着信などがあると、つい確認したくなってしまいます。
運転中は絶対に見ないようにしましょう。
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