昨年12月に成年を迎えた天皇家の長女・愛子さまが初の公務に出席されるなど、より一層国民からの期待がふくらんでいます。
昨年12月の成年を迎えられた際に綴られた文書では、《これからは成年皇族の一員として、一つ一つのお務めに真摯に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたいと考えております。そして、日頃から思いやりと感謝の気持ちを忘れず、小さな喜びを大切にしながら自分を磨き、人の役に立つことのできる大人に成長できますよう、一歩一歩進んでまいりたいと思います》と今後の抱負を述べられました。
ただ、愛子さまのこれまでの道のりには時折、困難もつきまとっていました。宮内庁関係者によると「学習院初等科の2年生だったころ、同学年の男子生徒が乱暴な振る舞いをして“学校に行くのが怖い”という理由で、一時期は不登校ぎみになってしまわれたのです。それから1年半ほどはお母さまである雅子さまが付き添われて少しずつ登校し、一部の授業だけに出席される日々でした。両陛下は当時、雅子さまの付き添いに批判の声が出るのは覚悟していたものの、愛子さまを守りたいという“親としてのお気持ち”を優先されたそうです」と話しました。
学校を休みがちで愛子さまが苦しまれていたとき、愛子さまに一筋の光明が差し込んだ。当時、学習院のバスケットボール部のコーチを務めていた男性から「バスケをやってみませんか?」とのお誘いが愛子さまの学校生活を一変させたといいます。
侍従職関係者によると「愛子さまは元々、ご両親譲りの運動神経をお持ちでいらっしゃいました。テニスやスキー、バドミントンやソフトボールなど、いろいろなスポーツに長けておられます。ご自身としてもスポーツがお好きだったこともあり、コーチからの誘いを受けてバスケットボール部に入部されたところ、どんどんのめり込まれました。チームスポーツなので、自然に仲間とコミュニケーションをとる中で友達も増え、学校に通うことが楽しくなって、不登校問題は解消されたのです。最近まで住われていた赤坂御所のお庭でも、職員たちとバスケを楽しまれる姿をよく拝見していました」と明かしました。
バスケットボールを通してスポーツの素晴らしさを知り、かけがえのないご友人も得たことは、愛子さまの人生に大きな影響を与えたことでしょう。《様々な方と出会い、関わることを通じて、人と人とが互いに手を取り合い、交流の輪が広がっていく素晴らしさを学び、全ての経験が、今、私の財産となっています。今日に至るまで私の歩みに関わってくださった全ての方に深く感謝いたします》成年における文書でも、そう記された愛子さまでした。
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