松江市東朝日町の「松江認定こども園」で2月3日、節分の豆まき行事をしていた際に園児(4)が、豆をのどに詰まらせて窒息死していたことが12日、市などへの取材で判明しました。
同園は事実を公表しておらず、市や島根県警は詳しい経緯や園の安全管理に落ち度がなかったかを調べているとのことです。
市子育て政策課によりますと、2月3日午前、豆まき中に園児1人が突然苦しみだしたため、職員が119番通報したとしています。
4歳の園児はすぐに救急車で市内の病院に運ばれていきましたが、
搬送先の病院で死亡が確認されたということです。
死因は大豆が気道に詰まったことによる窒息だったことが判明しました。
これにより、同市は同月8日に園に調査に入るとともに、
市内109の保育施設(認可外を含む)に対し、誤嚥(ごえん)に気をつけることなど国のガイドラインに則した注意喚起をしたといいます。
同園は公益財団法人の鉄道弘済会が松江市の認定を受けて運営しています。
同園の堀越幸徳園長(58)は取材に応じており、
「このような事故を起こし、心より深くおわび申し上げる。警察が捜査しているので詳しい内容は差し控える」と話しました。
また、消費者庁によりますと、2010年12月~17年12月末、
豆やナッツ類を原因とする14歳以下の子どもの誤嚥事故が医療機関から27件報告され、うち25件を3歳以下が占めたといいます。
気道が狭く、かむ力やのみ込む力が十分でない子どもが豆やナッツ類を食べると、
気管支炎や肺炎を起こしたり窒息したりする恐れがあるとして、
同庁は3歳ごろまでは食べさせないよう注意を呼びかけています。
保育園の行事での悲しい事故が起こってしまいましたね…。
ネット上ではこんな意見が寄せられています。
「苦しかったでしょう、悲しい事故です。子供が通っていた保育園では全年齢で豆は出ません。
オニ退治で投げるのは紙を丸めたもの、持ち帰りのお菓子にも豆は入っていません。同様に給食やおやつ等でお餅や白玉は出ません。現代の子は日常的にこういったものを食べることがないので、咀嚼が難しいです。行事として物足りないかも知れませんが、安全を優先してくれたことに感謝します」
「未就園児二人の母親ですが、節分の豆で窒息なんて知りませんでした。玩具などは誤飲しないよう注意していましたが…先日もふつうに豆まきをして年の数だけ食べようと盛り上がりました。無知の母親で子どもを危険にさらしていたなんてと、この記事を見て猛省しました。
園で亡くなられたお子さんのご冥福をお祈りします。」
「同じ年の頃の子供がいたときは、忘れた頃にどこかに落ちた豆を詰めるのが怖かったので、自宅では豆まきをしませんでした。批判する意図ではないのですし、季節を感じさせてもらえるのは本当にありがたく、イベント時々に可愛い思いをさせて頂くのですが、園も親も、なによりも大事なのは安全、という共通認識を確認したいです。」
などのコメントが寄せられていました。