神戸市須磨区のマンションの自宅に2019年11月、自宅に子ども4人を放置したままパチンコ店に出掛けたとして、
兵庫県須磨署は1月23日、保護責任者遺棄の疑いで、神戸市須磨区の会社員の男(36)と妻の歯科衛生士(38)を逮捕したと発表しました。
2人は容疑を認めているとのことで、2人の帰宅時に生後3カ月だった三男は意識がなく、搬送先の病院で死亡が確認されたといいます。
逮捕容疑は昨年11月26日午前10時45分~午後6時半ごろ、
当時暮らしていた須磨区の集合住宅の一室に、5歳の長男、1歳の次男、3歳の長女、当時3ヶ月で死亡した政宗ちゃんの4人を放置し遺棄した疑いがもたれています。
いずれも両親の子供でした。
同署の発表によりますと同日午後6時半、帰宅した男が「三男の意識と呼吸がなく、体が冷たい」と119番に通報。
政宗ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認されました。
他の3人の健康状態に問題はなかったといいます。
両親の2人は同署の調べに当初、「夕方起きたら姿が見つからず、探したら毛布の下に潜り込んでいた」、「政宗にミルクを飲ませ寝てしまった」などと供述していました。
しかしその後、同署が事件当日にJR神戸駅近くのパチンコ店に入店する2人の姿を防犯カメラで確認。
両親は当初、容疑を否認していましたが、1月23日になり、「パチンコ店でスロットをしていた」と供述し、容疑を認めたとのことです。
2018年には長男と長女が家の近くを徘徊したとして、須磨署が「育児放棄(ネグレクト)の疑いがある」と神戸市こども家庭センターに通告したこともあったといいます。
所管する須磨区こども家庭支援課の職員は「育児が不十分な恐れがある」として、
養育状況を確認するために17年11月以降、約20回の自宅訪問を実施。
神戸市こども家庭局は取材に「きめ細かな対応をしてきたつもりだが、問題がなかったか検証したい」とコメントしています。