近年、若年層の女性でも多いとされる「乳がん」。そんな乳がんはもはや子供も避けられないとされています。そんな中、わずか3歳で乳がんにかかってしまった少女がひたむきに生きる姿が話題となっていますので、紹介していきますね。
3歳で乳がんにかかった子供
とある日、中国に住む当時3歳の少女の母親が、少女の胸から真っ赤な粘り気のある分泌物が出てくるのを発見します。最初はシミが付いたと思ったそうですが、その分泌物はそれからもずっと出てくるようになります。おかしいと思った矢先、少女の左胸からしこりを見つけ、母親は少女を即病院に連れていきました。その結果、医師から「性早熟症」と診断され、サプリメントのみの処方で終わったのですが、少女にサプリメントなど飲ませたことのなかった母親はこれを疑い、別の病院に少女を連れていくことになります。
少女はそこで驚きの診断が下されます。少女は第二次成長期も迎えていないのにも関わらず、乳がんと診断されるのです。少女が発症したのは「分泌性乳がん」と呼ばれる、非常に稀な乳がんだったそうです。これに対し、医師は即手術を行いました。少女は3歳とまだ幼いため、発育に影響が無いよう、様々な専門家が彼女の元を訪れ全面協力。そのおかげで無事手術は成功しました。
少女の近況は?
そんな手術が無事に成功した少女は順調に回復し、無事に退院したそうです。現在はすっかり元気な様子のようですよ。担当医師によると「3歳の子供が乳がんにかかるというのは非常に稀なケース。しかし、がん発症の年齢はどんどん若年化している」とのことです。
乳がんの知識
乳がんの原因は?
そもそも乳がんの原因とは一体どのようなものがあるのでしょうか?それはかなり身近なところから関係しているようで、肥満や、飲酒や喫煙、運動不足などからくる生活習慣、良性乳腺疾患の既往や糖尿病からも発生すると言われています。また、遺伝や初潮年齢が早い、出産経験がないなどといった女性ホルモンも密接な関係があるとされています。
乳がんの検査方法は?
乳がんの検査はマンモグラフィ検査が一般的に知られていると思いますが、そのほかにも超音波検査、造影MRI検査などがあります。マンモグラフィ検査はX線を使ったレントゲンで、X線で撮影することで触診で分からないような小さなしこりを発見したり、乳がん細胞が石灰化したものをいち早く見つけることができる利点があります。超音波検査はその名のとおり、超音波を発するエコー機械を胸に当てて乳房内部の画像を映し、小さなしこりなどの異常を発見する検査です。そして造影MRI検査はX線やCTのようなものではなく、磁気を使って体の内部を映し出す検査です。
乳がんの治療法は?
主に乳がんの治療法には3つあり、「手術療法」「放射線療法」「薬物療法」があります。乳がん治療の基本は手術療法ですが、ステージ1期~3期の乳がんの場合は必ず手術が必要になります。手術では、乳房にできた「がん」や「がん組織を含めた周りの正常組織」を同時に切除します。放射線療法は、X線やガンマ線などの電磁波をがん細胞に照射し、がん細胞を死滅させる治療法のことをさします。また薬物療法は薬によって重篤度は異なりますが、多かれ少なかれ副作用が予想されるようです。女性の方であれば決して他人事だと思わず、乳がんが隣り合わせにあることを忘れてはなりませんね。