明治安田生命が、毎年恒例の『生まれ年別名前調査』の結果を29日に発表しました。
元号が変わった、令和最初のトップは、男の子が昨年に引き続き2年連続となる【蓮(レン)】、女の子が【凛(リン)】(昨年5位)という結果に。男女共に、漢字一文字の名前が首位を獲得する結果となりました。
明治安田生命では、生命保険加入者を対象に1989年から行なっている同調査は今回で31回目を迎えました。時代を映し出した名付け方が見て取れることから、毎年注目を集めています。今年は男児8455人、女児8407人を対象に集計が行なわれました。
新元号「令和」が日本最古の和歌集「万葉集」から採用された影響もあってか、“和”を連想させる名前の人気が上昇する結果となりました。
男の子の名前の1位である【蓮(レン)】は、植物の「蓮(はす)」で、泥の中で根を張り大地に力強く根ざすイメージを持つとともに、仏教の象徴的な花として寺院など日本らしさを連想させる花です。
同率の2位の【陽翔(ハルト)】と【新(アラタ)】。【陽翔】は、「陽」が「日の当たる明るい所」、「翔」が「空高く大きく羽ばたく」という意味を持ちます。そして【新】は、新時代の始まりを連想させる希望に満ち溢れたイメージを持ちます。
女の子の名前の1位は【凛】、響きのかわいらしさと共に、「凛とした」、「凛々しい」など力強さを連想させる漢字です。
2位【陽葵(ヒマリ)】、2位の【陽葵】の漢字は、男の子と同様ポジティブなイメージを持つ「陽」と、太陽の方を向いて育つ「向日葵(ヒマワリ)」に用いられる「葵」を使用。「人生に迷うことなく、明るく前向きに育って欲しい」という、親の願いが感じられます。
尚、昨年に引き続き、男の子の名前には“漢字一文字”が人気となりました。
1989年の調査開始以来、過去最多タイとなる6つがトップ10にランクインし、50位以内には17の名前が登場。2位の【新】を始め、4位【湊(ミナトなど)】、【蒼(アオイなど)】、【律(リツ)】、7位に【樹(イツキなど)】。さらに、【陸(リク)】(13位)、【悠(ユウ)】(18位)が続き、【晴(ハルなど)】(22位)、【匠(タクミ)】(48位)など、昨年のランク外から大きく順位を上げた名前もあります。
女の子は、「和を連想させる」イメージの名前が多数ランクインしました。【紬(ツムギ)】(5位)、【心春(コハル)】(8位)、【詩(ウタ)】(20位)、【琴葉(コトハ)】(23位)、日本らしい響きを持つ名前の人気が上昇。
日本らしさや、新しい時代を力強く切り拓くイメージの名前が上位にランクインし、漢字の持つ意味に、新時代に育つ子供への親の想いを重ねる傾向が感じられる結果となりました。
来年は令和2年。今から来年の発表が待ち遠しいものです。