去年、韓国の貨物船が金沢港の大型クレーンに衝突し故障させた事故で、船を所有する企業が３億円余りの修理費を未だ支払っていないことが分かりました。これに対し、谷本石川県知事は「泥棒が開き直るのはありえない…」と誠意のない対応に激怒しています。
１２月補正予算案の記者会見で、谷本石川県知事が思わず怒りをあらわにする場面がありました。事の発端は、去年１２月、金沢港に着岸しようとした韓国の貨物船が強風にあおられ、コンテナの積み下ろしをする機械のガントリークレーンに衝突したのです。この影響で、クレーンは損傷が激しく今も使えない状態となっています。しかし、コンテナの取扱量は急増し、損傷で予備がない状態が続いています。point 244 | 1
石川県がこのクレーンを所有しているので、県は船を所有する韓国の企業に修理費として、３億５０００万円の全額負担を求めました。しかし、韓国企業から帰ってきた答えは….。
「保険の範囲でしか支払えない」と韓国企業側の弁護士が返答。企業側の弁護士が示した金額は保険で支払うことができる１億円ほどだったそうです。石川県が要求している額の半分にもいたりません。事故から１年がたとうとしていますが、現在も交渉は平行線をたどったまま…..。
石川県側は仕方なく修繕費用を一旦県側で支払うための予算を盛り込んだ補正予算案を議会に提出しました。しかし、谷本知事は大切な税金を修繕費用に注ぎ込まざるを得なくなった事態に怒り心頭に発しています。
韓国企業の担当者は石川テレビの取材に対し「誠意ある対応をしていると弁護士から聞いている」とコメントしているようです。しかし、石川県側は今後韓国企業側に対し、損害賠償請求を起こす方針だといいます。
この報道を受け、ネット上でも以下のような怒り心頭の声が多く寄せられています…..。
「『保険の範囲でしか支払えない』に何の正当性があるのか、意味がわかりません。加害者がよくも堂々と言えたものです。」
「壊しといて、費用は1/3以下の金額で誠意ある対応なんだ。」
「この国の船は、きちんとした保険に入っているのかどうかが、入港の基準にしないといけない」
「これは、どこの港でも起きうる。管轄する自治体は早急に防止策をとっておかないと、泣き寝入りするはめになって県民が重い税金の負担に」
「石川県知事、公正な対応をお願いします！
これを許したら第二の第三の被害も同じことになってしまいます。前例は作らない。」