人工の乳首
コラス=アーベルさんは、自身が乳がんの摘出手術を経験しました。
医療では治せない心のダメージに寄り添うために、ある起業することを決めたそうです。
それは、<PINK PERFECT>人工の乳首の制作でした。
「がんでダメージを受けるのは肉体だけではない。身体は化学療法で回復するけれど、負傷した胸を見たとき、私は愕然とした。胸に傷を持つことで、自尊心や自信も失われてしまう」
アーベルさんは、同じ辛さを味わっている多くの人のために、乳房を切除した女性が装着できる『カスタムメイドの乳首』を提案しています。
乳癌とは?
乳房には、「脂肪」と「乳腺」組織があります。 乳がんとは「乳腺」から発生する癌で、脂肪からは発生しません。 乳ガンは、他のがん同様に細胞の遺伝子異常の蓄積によって発生することが分かっています。 また、発生・進展ともにホルモンに依存している点が乳がんの特徴です。
乳がんの治療で基本となるのは、乳房内のがんを取り除く外科手術です。
いま、乳がん手術の主流となっているのは、がんが存在する部分のみを切除して元の乳房の形をできるだけ残す「乳房温存手術」です。
ただし、がんの広がりが大きくて乳房を部分的に残すことがむずかしい場合には、「乳房切除術」を行い、乳房全体を取り除きます。
本物と見分けがつかないほどにリアル
人工の乳首は世界初というわけではありません。
しかし彼女がつくるものは、本物と見分けがつかないほどにかなりリアルです。
片側の乳房が残っている場合は、まず型取り用のキットが家に届き、型取りをしたら写真、肌の色などのデータといっしょにそれを返送します。すると後日、いくつかサンプルを送って、自分の乳首と100%と同じものだと言えるものを選んでもらうそうです。両方の乳房を摘出した場合は、カタログの中からもっとも好みのものを選んでもらいます。色も形も本当に様々で、自分に合ったものを見つけられるというのは嬉しいですよね。point 296 | 1
乳首に悩む女性やジェンダーレス男性からも人気
また、彼女が作る乳首は乳がんの患者以外にも、自分の乳首の上から装着したいという女性や、ジェンダーレスな男性からもオーダーが来るそうです。
乳首で悩む方は、結構多いですよね。
<PINK PERFECT>のFacebookには、この人工乳首のおかげで自信を取り戻した女性たちの喜ぶ姿が数多く寄せられています。
女性として、胸を失うことはとても大きなことです。
しかし、こういう取り組みがあることを知るだけで、乳癌患者が少しでも心を楽になることが出来れば幸いです。
まとめ
胸に傷を持つ、という悲しみを同じように理解することはできなくても
このような企業があることを知り、広めることが出来ればいいですね。
女性たち一緒に乗り越えましょう。