炭酸飲料好きですか?
突然ですが、あなたは「炭酸飲料」をよく飲みますか?
炭酸飲料を含む砂糖入りの飲料を日常的に飲むことの危険性については、科学的にはっきりしています。虫歯、肥満、糖尿病や心臓発作、脳卒中のリスクを高める可能性があるのです。その他にも発症する可能性のある病気は枚挙にいとまがありません。
人口甘味料などを使った炭酸飲料(ダイエットソーダ)についての科学的知見は、そこまで確かではありませんが・・。コーラからダイエットコーラに切り替えれば、砂糖の消費量は減らせますが、他の問題を引き起こすかもしれない可能性もあります。人工甘味料は、必ずしも原因だとはされていないものの、体重増や糖尿病、心臓病との関連が指摘されているのです。
2018年4月に同じ研究者グループが発表した2つの研究結果は、ダイエットソーダにせよ、通常のタイプにせよ、炭酸飲料を飲む人に、その習慣を完全にやめさせるよう促す全く新しい理由を提示しました。その理由が恐ろしかったのです・・。
アルツハイマーを引き起こす!?
甘い食べ物や飲み物、とくに炭酸飲料を取りすぎると、アルツハイマー病にかかる可能性が高まるかもしれないというのです。
この結果は、2000人以上を対象に行った調査で明らかになりました。調査結果は、2018年7月22~26日に米国シカゴで行われた、認知症に関する世界最大級の国際会議であるアルツハイマー病協会国際会議(米アルツハイマー病協会主催)で発表されたのでした。
過去に行われた複数の調査で、2型糖尿病と認知症が密接に関係していることが示されてきました。本誌米国版によると、そこで米コロンビア大学の研究者たちは、本当に2型糖尿病が認知症のリスクを高めるのか検証するため、高齢者2226人を対象に7年にわたる追跡調査を実施しました。調査期間中、研究者らは参加者が取った食事と飲み物のうち、加糖されたものを記録しました。7年の間に、アルツハイマー病を発症した参加者はなんと429人もいたのでした。
甘いものの高リスクがヤバい
調査の参加者で、加糖された糖分の1日あたりの摂取量が30.
3グラムだった人は、5.
8グラムだった人と比べアルツハイマー病にかかる可能性が33%も高いことがわかっています。同様のパターンは、「炭酸飲料1缶(平均で糖分20グラム)を1日おきに飲む人と、100日に1本しか飲まない人」や「フルーツポンチやフルーツジュースなどで1日23グラムの糖分をとる人と、1日0.4グラムの人」、「食事や飲み物に1日あたり小さじ2.
5杯分の砂糖を加える人と、砂糖を加えない人」などを比較した際にも見られたといいます。コロンビア大学の調査チームはさらに、炭酸飲料とその他の加糖飲料を比較。炭酸飲料は、アルツハイマー病にかかるリスクが他の加糖飲料と比べて著しく高いことが示されました。
まとめ
現在米国では570万人がアルツハイマー病にかかっており、米国人の死因第6位・・。65秒ごとに1人がアルツハイマー病を発症しており、米国での患者数は2050年には1400万人近くに達すると予測されているのです。
アルツハイマー病を治したり進行を遅くしたりする薬は現在、存在しません。(日本ではアルツハイマー病に4種類の薬が認可されていますが、どれも病気を根本的に治療するものではありません。)。アルツハイマー病の新薬の臨床試験が失敗に終わる確率は99%以上に上るため、現在はアルツハイマー病そのものの治癒ではなく予防のための新薬開発に力が入れられているといいます。
自分自身の身体を守るために、炭酸飲料、デザート、ケーキなどを減らし、バランスのとれた食事をすることが大切ですね。
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