体の不調は、女性の多く見られがち?
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定期的に通院するほどの病状ではないけど、最近なんだか疲れがとれなかったり、頭痛が頻繁にあったり、肩こりがするなど、病院にいくほどではない不調は、皆さんもよく感じられるそうです。同年代で集まると、話す内容が恋愛の話や仕事のグチよりも、お互いのからだの調子の悪さを訴え合って盛り上がるようになりました。でも、男性同士でそういう会話をしているのはあまり見ない気がします。からだにちょっとした不調を感じるのは、女性に多いことなのでしょうか?『こちら調査室』の調査を参考にしてみると、現在の自分の健康状態について「健康だ」と答えた人が全体の4割(44.
3%)を占めますが、病院などに行くほどではないけれど不調を感じている人が32.
8%、持病や不調があって病院などで治療を行っている人が22. 9%と、成人女性の半数以上の人が何らかの不調を感じているようです。30~50代の女性が抱える悩み
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女性が不調を感じ出すのには年齢も大きく関わっているようです。20代では63.
1%もあった「健康だ」の回答が、40代で逆転。不調を感じている、あるいは治療中である人が40代で61.
2%、50代で67. 9%、60代で71. 8%と上昇していきます。そのうち「不調を感じている」女性の割合は、40代が36.9%、50代が41.
7%と、「治療中」を大きく上回ります。「健康だ」が過半数を超える30代でも、不調を感じている人は31. 7%という高い数字を示しています。ところが60代は実際に病院に行き、何らかの治療を受けている人が42.7%と逆転します。病院に行くほどではないと思いつつ、原因がわからない不調に悩まされるのは、30~50代に多い悩みのようです。実際、どのような不調を抱えているかというと、最も多いのが肩こりで43.
1%、ついで「疲れやすい」が35.1%、「冷え性」が22.
3%となっています。
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このように自分の体にこれまでは見られなかった不調を、「大したことはないだろう」「ちょっと休めばよくなるのでは」と放置してしまったり、仕事や子育てを優先してしまい、結局病院に行けない女性が多いようです。その一方で、病院で検査を受けても、血圧や心電図、血液検査の結果などには異常が見られなかったという人もいます。疲れやすい、頭が痛い、めまいがするなどの実際の症状がありながらも明らかな原因となる身体的異常が見つからず、またそれらの原因がはっきりしないので根本的な治療ができず、頭痛に対して鎮痛剤を処方されるなど対症療法をとるしかなく、症状が改善されることがありません。その結果、受診をやめて不調を抱え続けたり、病院を渡り歩く「ドクターショッピング」をすることになったりします。
もしかすると「貧血」かもしれない!
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なんだか不調を感じて病院に行ったけど、結局検査結果がわからない場合、疑いたい病名の一つに「貧血」が挙げられます。貧血なら血液検査でわかるのではないかと思いがちですが、一般的な血液検査で検査されるのは赤血球と白血球、ヘモグロビンと血小板の値。鉄欠乏性貧血の場合、ヘモグロビンの値が正常であることも多く、一般的な血液検査で貧血と診断されることは難しいのです。貧血といえば、めまいや立ちくらみを起こす程度の病気というイメージがありますが、体内に鉄が不足すると、
・疲れやすい・便秘や下痢をくり返す
・動悸、息切れがする・食欲がない
・むくみ・肩こり、腰痛、背中の痛み
・冷え性・イライラする
・湿疹ができやすい
などといったように、実にさまざまな症状が引き起こされるのです。といったように、もし不調が続くけれど原因が見つからない場合、一度、貧血を疑ってみるのもよいかもしれませんね。
不調を感じる前に行っておきたい健康診断
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あなたは定期的に健康診断に行っていますか?不調を感じる前に健康診断に行っておくのがおすすめです。ある資料によりますと、3年以内に定期的な健康診断を受けていない女性は約3割。特に、結婚や出産で職場を離れる30代は43.
7%、専業主婦に限れば66%もの人が3年以内に健康診断を受けていないそうです。30代ではまだまだ自分の健康に自信もあるでしょうし、仕事が忙しくて休めない、子どもを預ける先がないなどの理由で健康診断を先送りしてしまいがちですが、乳がん、子宮がんなどは罹患年齢が下がってきています。40代、50代、そしてさらにその先まで健康に過ごすためにも、若いうちから自分の健康に関心を持っておくことは非常に大切です。