ジェルネイルやスカルプチュアネイルなど爪を美しく見せるためのオシャレを楽しむ人が増えていて、自宅でできるジェルネイルセットなどもあるのでもっと気軽に素敵なネイルに挑戦できるようになりました。しかし、ネイルを外したら爪が変色していたり、不自然な緑色になってしまうようなトラブルも増加していて、お手入れを怠ると症状がどんどん悪化してしまいます。
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爪が緑色に変色してしまう症状はグリーンネイルと呼ばれていて、爪にカビが繁殖して爪自体の色が変わります。症状には軽度から重度まであり、最初は白っぽいカビがだんだん濃い緑色になっていきます。グリーンネイルの原因は緑膿菌というカビの一種で、湿気のある暖かい場所を好むため、ジェルネイルやスカルプの隙間が温床になって知らないうちに繁殖します。痛みはないのでカビが生えてきても気づかないケースが多く、ネイルを外したときに初めて爪の色が変化しているのを見てびっくりする人がほとんどです。
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自分で自宅用のジェルネイルを行って、施術前にしっかり消毒や下準備を行わなかったときや、ジェルネイルが浮いてきたのに放置していた場合もグリーンネイルの原因になりやすく、交換時期を過ぎているのに使い続けている人もカビが生えることがあります。
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グリーンネイルが発生してしまった場合は、すぐにジェルネイルの使用を中止して全ての爪を外してからネイル用の消毒や表面のケアを行います。軽度の症状なら自宅でも対処することができますが、明らかに緑色になっていて爪の奥まで変色していたり、範囲が広い場合は皮膚科や専門クリニックに行って治療をするのがおすすめです。ジェルネイルを自分で剥がそうとすると爪を傷つけてしまう恐れもあるので、オフするメニューのあるネイルサロンに行ってプロに外してもらったほうが確実です。
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グリーンネイルのカビは、患部を清潔にしてしっかり乾燥させておけば2週間くらいで消滅する場合がほとんどです。変色した部分を丁寧に爪やすりで削り取ってこれ以上カビが繁殖するのを防ぎ、症状がひどい場合には外用薬を塗って根本的な治療を行います。奥深くまで進行していて爪がボロボロになっているような場合は、クリニックでも2か月以上の治療期間が必要で、完治するまで1年くらいかかる場合もあります。ジェルネイルやスカルプをしていて何らかの異常に気付いたときは、すぐに使用を休止して専門家の意見を聞くようにしましょう。