関節は2つの骨の接合部分のことをさします。関節を曲げたり伸ばしたりするとき、この2つの骨がこすれたりぶつかったりするのを防ぐために関節包というものがあります。この部位は代謝や栄養交換のために存在している部位になります。
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関節包の中には関節液という液体が入っていて、これが潤滑油やクッションの役割をしているのです。この関節液には代謝の関係で発生する空気(気泡)が含まれています。関節部分を曲げると液内にある空気が気泡となってはじけます。この気泡がはじけるときに鳴る音が「ポキポキ」という音の正体であって、決して骨自体がポキポキと鳴っているわけではありません。「骨を鳴らす」と昔はよく言ったものですが骨を鳴らしているわけではないのです。point 282 | 1
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音が鳴ること自体は普通なことなのですが、関節の曲げ伸ばしのときに音が鳴るのは鳴り過ぎです。原因のひとつに運動不足があげられます。運動不足によってまわりの筋肉が衰えると、構成している2つの骨を正しい位置で支えるのが難しくなります。ズレたりゆるんでしまったりすることで、曲げた時にポキポキと音が鳴りやすくなります。また運動不足は可動域を狭くもしてしまいます。曲がらなくなってしまった関節尾無理に曲げようとしたときに盛大な音が鳴ってしまうのです。普通であれば音が鳴るときには痛みを感じることがありません。しかし運動不足が原因で音が鳴るときは、痛みが生じる場合もあります。強い痛みがある場合は変形性膝関節症などの病気の可能性があります。これは運動のし過ぎや膝に大きな負担をかけることによって、膝の軟骨がすり減ってしまって骨同士が接触してしまい、膝に炎症や痛みが発生してしまうのです。この症状がでたときには整形外科などで治療を受けるようにしましょう。point 494 | 1
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運動不足で音がポキポキ鳴る場合の治し方ですが、太っている場合はダイエットを行いましょう。肥満は膝を初めとして全身の関節に大きな負担をかけてしまいます。次に膝に負担のかかる運動をすることはさけましょう。ダイエットを始めたばかりの人が、急にジョギングやスクワットを行うと膝に大きな負担がかかりますので、最初はウォーキングや軽い体操、水泳など、負担のかかりにくい運動から始めるようにしましょう。次に周りの筋肉を鍛えることも大切です。上下左右のまわりを回すことで周りの筋肉を少しずつ鍛えることができます。強い力で行うのではなく軽く回るのがポイントです。point 348 | 1
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コラーゲンを意識的摂取することもおすすめです。軟骨や関節包はコラーゲンで形成されているので、意識的に摂取しましょう。コラーゲンはある一定の年代を過ぎると減り始めてしまいます。サポーターを装着するのもおすすめです。日常の動作や運動で痛みが走る人はサポーターを活用しましょう。外側から支えてくれるので、曲げ伸ばしの際の痛みを和らげてくれます。
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手の関節などを自ら鳴らすのがクセになってしまっている人は要注意です。今すぐに何か悪影響が出てくるわけではないものの、無理やり音を鳴らして身体に良いことは何もないからです。特に勢いをつけすぎて行うと、負担がかかってくるので絶対にやめましょう。また指は第二関節だけが太くなってしまうこともあります。人間の体は刺激を受けると変化することが多いので当然です。指が太くなるのが嫌だという人は無理に鳴らすのはやめましょう。ストレッチなどをしていて音が鳴る分には痛みが伴なわなければ問題ありません。関節の構造をよく知らない素人が、無理に曲げようとすると傷めてしまう可能性があることを忘れてはいけません。音が鳴ると気持ちよいと感じている人は、ストレッチを行うことをおすすめします。point 404 | 1