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お腹のガスが溜まってしまうとおなかがぐるぐるきゅるきゅると音をたてたり、くさいおならが止まらなくなってしまったり、便秘や下痢などになりがちになるといったトラブルがみられ、日常生活で困ってしまうことになります。お腹が鳴る、おならが出るなどの症状があるようではいつも緊張状態でいなければなりませんからストレスもたまります。そしてそれがまた内臓疲労となり、ガスが溜まりやすい体質になってしまうのです。ではなぜお腹にガスが溜まってしまうのでしょうか。
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お腹にガスがたまる原因としては食べ物や飲み物を飲んでいる時に一緒に空気を多く取り込んでいるということがあげられます。早く食べる人や噛まずに飲み込んでしまう人などに良く見られます。他にはお腹の中で異常発酵が起こることも原因になります。暴飲暴食、炭酸飲料、ビール、ガムなども原因になります。運動不足や同じ姿勢で長時間仕事をしている人などもお腹を圧迫した状態になるので腸の動きが悪くなり、ガスが溜まりやすくなります。過度なストレスがかかることも体調不良を引き起こす原因になります。プレゼンや試験の前などに緊張してお腹の状態が悪くなる人がいますが、自律神経が乱れることで腸内にガスが溜まりやすくなるのです。
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腸の中でたまったガスは口から飲みこんだものと腸の中で発生するものとがあります。おならは目立ってしまうので気になりますが、おならやげっぷはガスを体外に排出している作用で全体の1割ほどになります。通常は呼吸で排出されることになります。ガスを体内にためておくよりは内臓が圧迫されることが少なくなりますのでおならやげっぷで出した方が健康的です。おならやげっぷ、呼吸で排出されない分はガスとして体内にたまることになります。腸内バランスが取れている状態でも体内には200mlほどのガスがあるといわれています。腸内の異常発酵を引き起こすのは悪玉菌で体外に排出されない分は血液と一緒に体内を循環してしまうことになります。そのため体に不調や病気を引き起こしてしまう原因となってしまうのです。
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お腹の調子が乱れる疾病としては過敏性腸症候群、げっぷがたくさん出てしまうという病気には呑気症、おならが出る病気には腸炎、慢性胃炎、直腸潰瘍、尿路結石、腎臓や肝臓、すい臓の病気などがあります。人間は1日に平均10回ほどおならをするといわれていますのであまり気にせずおおらかに過ごすことも大切です。おならが出るのは胃が元気な証拠といわれることもあり、心配する必要はないのですが、臭いがきつかったり、回数が多くなってしまった場合には病院で検査をうけて問題がないかどうかを調べてもらうことが必要です。牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人がいますが、牛乳不耐症というもので体質に原因があります。腸内の悪玉菌が消化しきれない乳糖を分解して大量にガスを発生させてしまうのでメカニズムは同じですが病気ではありません。病院で検査をしてもらえば治療も受けられますし、問題がないとわかればストレスを軽減させて安心することができます。
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お腹にすぐガスが溜まってしまう体質の人は腸の動きが良くないので代謝が悪くなります。排尿や排便、発汗などの機能が低下してしまうので体調が不安定になります。また消化吸収にも影響がでますので太りやすくなりダイエットしても効果が出なかったり、ポッコリお腹になってしまったりします。腹痛を感じてだるくなり、食欲不振になることもあります。ガスがたまると腸の働きが悪くなり、そのせいでまたため込まれていくという悪循環になります。腹部膨張感というのはお腹にガスがたまって胃腸の働きが悪くなることを指しています。肉の食べ過ぎ、暴飲暴食、炭酸の取りすぎ、アルコールのとりすぎなどを控えて体調を整え、穀物や炭水化物で便のかさを増やし、食事の時にはしっかりと水分を取ることです。ストレスや睡眠不足、運動不足に気を付けて健康的な生活を送ることが大切です。