一見して普通の話に見えるが隠された意味を知るとゾッとするような意味がわかると怖い話(『意味怖』と略される事もあります)を解説付きで紹介します。
死体
写真:dream.tribialife.com
ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった
【解説】
これまでの死体は母親が片付けていた
壊れたイヤホン
写真:e-earphone.blog
今日9800円で買ったイヤホンが壊れた。
大音量で聴いてたせいかいきなり途切れた。
9800円もしたのに。
腹が立って45万円のプラズマテレビを座布団に叩きつけた
はっと我に返り、壊れていないかを確認する。
画面が映る、良かった。と思ったら音が出ない。
45万円のプラズマテレビまで壊れてしまった
送料込みで47万円の損だ
それにしても今日は静かだな。
気晴らしに散歩にでもいこう。
【解説】
イヤホンが壊れたのではなく自分の耳が突然聞こえなくなったということ。
特急電車
写真:youtube
あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。
その男は、電車のドアが閉まると、突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。
「あなたは勘違いをしています。
私に見えているのは、その人が死ぬ年齢だけです」
【解説】
5分以内に全員死ぬ。
つまり、今乗っている電車が事故に遭い全員死ぬという事に気づき、
動揺して青い顔をしている。
日本語
写真:www.franceplusplus.com
昨日は海へ足を運んだ
今日は山へ足を運んだ
次はどこに運ぼうか…
頭を抱えて悩んだ
実は昨日から手を焼いている
…案外骨が折れる
重い腰を持ち上げた
電話が鳴っている
友人に頼むむねを確認し
明日までには終わらせようと腹をくくった
【解説】
人をバラバラにしている
予知能力
写真:tocana.jp
もう昔の話だが、ガキの頃はいつも親友のAとお喋りしながら学校から帰っていた。
俺「なぁ来週テストだろ?明日一緒に勉強しようぜ」
A「わりぃ、明日はドラクエ1の発売日だから学校さぼって買いに行くわw」
俺「お前毎日徹夜でゲームばっかやってて授業中も殆ど寝てるクセに、成績いいよな」
A「・・・俺、実は未来予知能力があってさ。テスト内容分かるからいい点取れるんだ・・・」
俺「はぁ?wそんな能力あるんなら俺にくれよ、競馬当てまくって金稼ぐわー」
A「・・・バカ、冗談だよw」
俺「つまんねー」
次のテストで、Aは満点を取った。今思えばそれは当たり前の事だったのだ。
【解説】
続編が出てないのに”ドラクエ1″
砂嵐
写真:youtube
深夜、テレビの放送が終わると砂嵐と呼ばれるザーッという放送になる。
これは実話なんだが、あるとき地方テレビ局の中の人が夜勤のとき、砂嵐の時間帯に、
暇だからということで見て楽しもうと思ったアダルトビデオをうっかり
公共の電波に流してしまったことがあった。
もちろんすぐに数十件の抗議電話が殺到した。
【解説】
深夜に砂嵐を見ていた視聴者
兄
写真:matome.naver.jp
先日、俺が妹の部屋で大便していたら、旧日本兵の格好をした見知らぬ男が入ってきた。
最初は泥棒かと驚いたんだけど、無言のまま血走った眼でこちらを睨みつけてくる。
ちょっと薄気味悪くなって、「貴方は誰ですか、何をしているんですか?」って尋ねたら、
「バカヤロー!」って叫んでそのまま霞みたいに消えてしまった。
その後、帰宅した妹に事情を話したんだけど、泣き叫ぶばかりで話にならなかった。
両親も怒鳴ったり喚いたりするばかりで、その男の話は何も出来なかった。
もしかすると家族は俺の知らない秘密を抱えているんだろうか?
いま思い出しても背筋が凍る思いだ。
【解説】
”俺が妹の部屋で大便していたら”
”俺が妹の部屋で大便していたら”
鍵を失くした
写真:suumo.jp
バイトから帰ってきたら鍵がないことに気づいた
マジやばい。
どうしよ~、もう夜中の2時だし管理人さんも寝てるだろうな
でも合い鍵作ってないから、あれがないと入れないしな
どっかで落としたのかな~、でも財布の中に鍵は入れてたし…
まさか!金は?
…良かった。金は盗られてない。
あ~、やっぱ俺どっかで落としたんだ~orz
どうしよ、ホテル行くにも今月金欠だし、しょうがない!
管理人さんに頼んでみるか
―翌朝―
あ~、昨日は散々だったな、管理人さんに怒鳴られたし。
新しい鍵作るしかないか……、
あれ?やべぇwww
な~んだ、俺、鍵机の上に置きっぱなしだったのね
マジあほ、盗まれたとか言ってたしwww
でも良かった~、鍵見つかって
【解説】
『鍵机の上に置きっぱなしだった』
鍵を家に忘れたのにもかかわらず、
家に鍵がかかっていたといことは、中から誰かがカギをかけていた。
人違い
写真:www.mag2.com
会社で残業をしていると警察から電話がきた。驚くことに、妻が家で強盗に襲われたらしい。
わたしが慌てて妻の安否を確認すると持っていた包丁で強盗を撃退した、表彰ものだと電話先の警察官は興奮気味に語った。
仕事を打ち切り、妻を迎えに警察署まで行くと、わたしの姿を確認した妻は泣きながら、わたしの胸に飛び込んできた。
妻は「インターホンが鳴ってあなたかと思って玄関に出たらいきなり襲い掛かってきたの」
とわたしの胸に顔を埋めた。
【解説】
「あなたかと思って」
「包丁で強盗を撃退した」
つまり…