今月4日、福岡市早良区の交差点で多重衝突事故が発生しました。目撃者が「逆走した車が、猛スピードで交差点に突っ込んだ」と話すのは、2台の車が人通りの多い歩道に乗り上げ、割れたガラスや車の部品が散乱した事故現場。通行人が力を合わせ、横転した車に閉じ込められた人たちを懸命に救出したそうです。
この日、近くのファミリーレストランで食事をした帰りだったスポーツトレーナーの佐藤美代さんは「ドーン」「ガシャン」という大きな音を聞いて、事故現場に駆けつけたそうです。駆けつけると「キャー」という女性の悲鳴が響き、学習塾などが面する歩道には乗用車がひっくり返り、道路上にも衝突されたとみられる車が停車していたそうです。1台の車には男性2人が閉じ込められており、通行人が次々と集まり、力を合わせて車を持ち上げ、2人を助け出したといいます。その時の心境について、「男性は頭から血を流していた。『助けなきゃ』という一心でした」と話しています。point 325 | 1
また、その時間は現場の交差点では大勢の人が信号待ちをしていたそうで、その内の一人、会社員松尾美紀さんも、車が横転しながら歩道に突っ込んでいく様子を目の当たりにしたそうです。「助けてくれ」車の下敷きになった男性が叫ぶと、男性の元には、学習塾からタオルやはさみを持った人々が駆け付けました。「『大丈夫ですよ』と声を掛けながら、20人くらいで助け出していた」と集まった周囲の人が助けたそうです。point 248 | 1
また直接車に巻き込まれたのではんく、飛んできた破片に当たって流血した歩行者もいたそうで、現場近くの飲食店「博多めんちゃんこ亭」に務めるアルバイトの女性は「雷が落ちたような音だった。店の隣の柱に車が衝突していて、あと数センチでうちの店に突っ込んでいた」と話したといいます。
事故を起こした当事者たちはというと、逆走した乗用車に乗っていた高齢の男女は意識がなく、心臓マッサージを受けていたといいます。また事故には、小学校高学年くらいの女児と母親とみられる女性が乗っていた車も巻き込まれたとみられるが、2人ともその場で意識がはっきりしており、自力で歩いていたとそうです。point 204 | 1
事故を目撃した帰宅途中だった男性会社員は「現場の交差点は普段から運転が荒い車が多く、日頃から気を付けていた」話しており、60代の主婦は「また高齢者が絡んだ事故でしょうか。怖いです」と話しました。毎日のように報道される高齢者の暴走事故ですが、何か対策はないのか国の早急な対応が求められています。point 206 | 1