結婚相手を選ぶ時や彼氏・彼女選ぶ時、そして単純に芸能人を見るときには、何かと評価をつけたがるのが人間です。特にインターネットが出てから、見知らぬ人同士で共有する話題が増え、有名人に評価が下されるようになりました。そこで生まれた言葉が、顔面偏差値です。顔面偏差値は、顔がよいほど偏差値が高く、顔は悪いほど偏差値が低いことを意味しています。つまり、基本的には顔面偏差値が高い方が人気がある人になります。
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顔面偏差値は個人の主観
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芸能人の中でも、勝手に顔面偏差値を決めて、インターネットの掲示板で盛り上がっている人も少なくありません。ですが、よく考えれば偏差値は客観的なデータをもとに、数字で表すものです。ですが、顔面偏差値は、数字で表すものではなく、個人の主観になります。そのため、数値化することにほとんど意味がないでしょう。
ただ、客観的に多くの人からアンケートをとり、人気がある順番をつけていけば、おのずと顔面偏差値が出ます。これができるのは、有名芸能人などでしょう。それ以外の一般人は、データをとることが難しく、完全な個人の主観に頼ってしまうことになります。
順番をつけたがる理由は比較?
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このように、多くの人は順番を付けたがります。順番をつけたがる理由は、比較をすることが好きだからです。基本的に、人間は比較をしながら生きてきました。なぜわざわざほかの人と比較をするかといえば、自分の立ち位置を確かめるためです。例えば、学校でテストをしなければ、自分が学校の中でどれぐらいの勉強に対する能力を持っているか分からないはずです。優秀な人を客観的に決めるためにテストを行いましたが、その結果を見れば、おのずと自分の立ち位置がわかります。一方で、そのようなものがない場合はなかなか自分の立ち位置が分からないものです。その一つが見た目になります。
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見た目を客観的に見る方法は、ほかの人よりも人気があるかどうかになりますが、一般人の場合はファンがいるわけではありませんので、やはりそれがわかりにくいのが現状でしょう。そこで、他人と偏差値をつけ比較をしあって自分が優位に立つと慢心したり優越感に浸ることができます。ですが、自分が劣勢に立つと劣等感を感じるでしょう。
本当に大事なのは比べられないもの
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ですが、本当に大事なのは、比べられないものではないでしょうか。たとえば人間が生きていて上では、人に対する優しさや他人に対して奉仕する心が本当に大事なものですが、それらを比較してみても意味がありません。つまり、無意味に比較をすることよりも、それ以外のことに目を向けて、より人として大事なことに取り組むことが肝要でしょう。