近年、帝王切開での出産が増えているらしく、アメリカではすでに30%以上、日本でも5人に1人が帝王切開で出産しているというデータがあります。(2020年基準)帝王切開でのリスクは様々ではあるが、帝王切開も自然分娩同様、「奇跡の出産」の一つです。
そんな中、帝王切開をめぐって赤ちゃんの顔にメスで傷をつけられた事件が発覚し、ネット上で物議を醸しているようです。
医師が帝王切開時に赤ちゃんの顔にメスで傷をつけていたことが分かり物議を醸しているのは、ロシアのチェリャビンスク州にある公立病院です。
これに対して、医師は「赤ちゃんが激しく動いていたため」と弁明しているそうで、母親は釈然としないものを感じているようだと、海外のメディアが報じていました。
チェリャビンスク州キシュティムの公立病院で女児を出産したのは、ダーリヤ・カードチュニコヴァさん(Darya Kadochnikov、当時19)です。彼女のお産は当初、ごく普通の自然分娩を予定していたといます。
しかし、彼女を診察した医師は、赤ちゃんが子宮内での体勢を変えたことから帝王切開のほうが安全と判断。
そのため自然分娩をやめて、局所麻酔のひとつである硬膜外投与が行われたといいます。人によって麻酔の効き目はありますが、彼女も局所麻酔がなかなか効かなかったようで、医師は静脈から麻酔を投与する全身麻酔に切り替えて手術を開始したといいます。
その後、麻酔から覚めた彼女は生まれたばかりの赤ちゃんを見てショックを受けました。
それはなんと、赤ちゃんの右頬に大きな傷があり、おそらく医師にメスで切られたと思われるその傷は、約2センチほどで、傷の周りは青紫色に変色し痛々しく見えたといいます。
医師はこれについて謝罪したうえで、「激しく動いてね。女児はじっとしているべきだったよ。でも傷は皮膚の表面だけで、命に関わるものではないから」と説明。
彼女は誠意のない意志の謝罪や説明に、納得できないとして怒りをぶちまけました。
これら一連のニュースは海外の各メディアが報じると、医師に対してのたくさんの批判文が集まったといいます。
「帝王切開にリスクはつきものだけど、この医師の対応はないよね」
「女の子でしょう。顔の傷は可哀そうだ」「なんて医者だ」
「うちの息子も緊急帝王切開で、胸に傷がついた。よくあることなのかも」
「目のすぐ下。怖いね」などといったコメントが寄せられれていました。
長い妊娠期間を経て、赤ちゃんの誕生を心待ちにしていた若いお母さん…。
「目が覚めたらわが子に会える」と楽しみにしていたのに、生まれた我が子に大きな傷。
医師団も無事に赤ちゃんを取り出すべく必死だったに違いないが、それでも起きてしまった今回の事故。
元気な赤ちゃんが生まれたこと、また目などに傷が及ばなかったことだけは幸運だったでしょうね。