海外ドラマの金字塔であり、今も世界中に熱狂的なファンを多数持つ「friends」は、1994年9月22日から2004年5月6日まで、全10シーズン。米NBCネットワークで放送されました。
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「friends」はどんなドラマ?
3人の男性と3人の女性たちのそれぞれの友情・恋愛・仕事事情を、ニューヨークを舞台に、笑いや感動も交え描いたコメディドラマで、ストーリーもさることながら、インテリアやファッションも話題を呼び、大ブームになりました。
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当初のメインキャストの一話当たりのギャラは日本円にして30万円ほどでしたが、最終シーズンではなんと1億円越え。
最終話のコマーシャルも、30秒で2億円と破格の値段で、どれだけ人気があったのかがよく分かるエピソードだと思います。
また「friends」では多くのセレブがゲスト出演したことでも有名で、日本でも人気がある人だと、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ブルック・シールズ、ブルース・ウィルス、ウィノナ・ライダー、今は亡きロビンウィリアムズ、さらにラルフローレンが本人役で登場するなどしています。point 312 | 1
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また、最終的に離婚してしまいましたが、ブラット・ピットもゲスト出演し、それをきっかけにレイチェル役のジェニファーアニストンと結婚したことも有名ですね。
終了して10年がたつドラマですが、今見ても色あせることない魅力にあふれた作品で、たくさんの裏話があります。
放送当初は評価散々?
まず、このドラマ、信じられないことに、放送当初は批評家たちからの評価は散々で、酷評の嵐でした。しかし、最終的には海外ドラマ史に残る名作になったのですから、すごい巻き返しですね。
さらに、役柄の性格なども初期からこまごまと変更がされており、当初チャンドラーはゲイの設定の予定だったそうですが、早いうちからその設定は取り消しになり、最終的にモニカと恋に落ちます。
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このモニカ役のコートニーコックスは、最初キャストの中ではすでに映画界でそれなりに成功しており、一番有名な女優でした。当初彼女がオーディションをすすめられていたのはレイチェル役だったそうですが、渡された脚本を読み、自分にふさわしいのは潔癖症で努力家のモニカだと確信し、そちらを熱望しオーディションを受けることに。自分で当たり役を勝ち取ったのですからさすがですね。
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ちなみに、メインキャラではありませんが、強烈な印象で隠れ名キャラとして名高いジャニス役のマギー・ウィーラーは、モニカ役でオーディションを受けていたそうです。
実際のメインキャスト同士の仲の良さ
なにより、このドラマを魅力的なものにし、現在もなお人気が高い理由の一つとして、実際のメインキャスト同士の仲の良さもあげられます。
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昨今、男女のギャラ問題が深刻化されるハリウッドや海外ドラマ界ですが、この「friends」では、シーズンによって多少のばらつきはあれど、6人のメインキャストが、みんな同じ額のギャラをもらっていたとのことです。
ばらつきを抑えるために、時には6人一緒に制作会社と交渉したり、番組の売り上げも平等に6人で分けていたとか。ギャラの問題で降板したりもめてしまう俳優さんも多いので、これは素晴らしい努力ですね。
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番組終了後もお互いの結婚式にも出席したり、特に女性陣の友情は現在も続いていて、去年2016年、テレビでのトーク番組内でレイチェル・モニカ・フィービー役の3人が集結し、それぞれの役を演じて話題になりました。
お互いに助け合い、高め合いながら魅力的な番組作りを続けていたことが、この名作を生みだした秘密だったのです。これらの知識を意識して、もう一回このドラマを見返すと、違った面白さを発見できると思います。